治療行脚と想定外
10日後
「悪魔教団に頼らずに!」
「ありがとうございます!」
「いえいえ」
エレボスはヤマト中の魔素病患者を治療していた
「凄いですね」
「固有魔法だからそこまでですよ」
「固有魔法使える時点ですごいですよ」
ほとんどの皇民からは好意的に話しかけられる そして
「はぁ!悪魔様の力の模造がよ」
「穢わらしい!」
狂信者相手には
「魔眼」
バタッ
「いつもどおりにお願いします」
意識を奪って昏倒させる
「本気でその力使わないでくださいよ」
零についてきた侍がそう言う
「わかってます、、、魔眼はね」
そう言うとエレボスは中位魔教司教相手に本気で魔眼を使った結果を思い出していた
(あそこまでエグいとはな)
そんなことを考えていると
「今日でヤマトの半分の街を巡りましたが、、、ここからは悪魔教団の力が強いもでお気を付けを」
侍がそう言ってきた
「了解です」
(イブキさん達とあのガキが狂信者をどうにかしてる、、、問題は)
「あのワァラクとか言うガキ、、、舐めてた。魔素病をバラまかせる予定だったのに一切ばらまかないどころか治療しまくってる」
エレボスはその状況に頭を悩ませる
(これじゃ、悪魔教団を弾圧できない、、、まずいな)
「あいつらをこのまま殺すのは流石に暴動が起きかねない」
反撃するにもあちらが何もしてこないどころか国を立て直すという点においては協力してくるので打つ手がないのである
「伝令によるとアヤメ様達もあまり芳しくない結果になっているそうです」
「っ、、、」
(キツイな。これは)
エレボスは悩む
すると
「ただ」
「ん?」
「アヤメ様曰く・・・・・って方法でもう」
「はぁ?!」
その言葉を聞いたエレボスは唖然とした
「待て待て待て!なんだその方法!」
(イブキさんの入れ知恵か!確かにそれなら行けるか?でもそれ俺は良いけど結論はアヤメに完全に頼りっきりの方法じゃないかよ)
エレボスは顔を顰める だが
「その、、、アヤメ様は本当にすごい方なのでこの方法を信じて大丈夫です」
伝令を伝えてくれた侍がはっきりとそう言った
「まじか、、、分かりました。ひとまずこれからも治療を続けて行きましょう」
(アヤメ、、、カエデ曰く名君らしいけど、、、どうなのか。まー、信じる以外ほい方が無いんだ)
「信じてみようじゃないか」
そう言ってエレボスは次の患者の元へ向かうのであった
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