宣戦布告
「ひとまずこれでアヤメ様は大丈夫でしょう。サンモンジ家のカグラさんは治療したら直ぐに起き上がったのですがどう考えても異常なのであまり参考にはなりませんし自分は医者では無いのでいつどうなるとは申せません」
「カグラ殿か、、、あの人はこの国1番の荒くれ者だからな、、、直ぐに起き上がってもおかしくはないな」
「はは」
そんな話をしていると
「ま、まさか治療してしまうとは、、、驚きました。噂では聞いていましたが我々以外で魔素病を治療できるとは」
ワァラクがそう言う
「ん?えっと?君は何者なんだ?」
エレボスがそう聞くと
「私は悪魔教団総裁司教のワァラクです」
ワァラクは自己紹介をした
「え?」
それを聞いてエレボスは驚く
「ワァラクってこの国の魔教司教のまとめ役だよな?こ、子供だよな?」
「ワァラク様の力で成長が止まってるんだよ!もう120歳だよ!」
ワァラクは見た目通りの言葉でそう言う
「120歳、、、ショタ爺ってことか、、、うわぁ殺しづらいな」
エレボスは嫌そうな顔をしてそう言う
「殺っ!僕達はこの国を救うためにだな」
「魔素病ばらまいて死人を大量に出すことが救うことなら悪魔教団はやっぱりイカれてるな」
「ひ、人聞きが悪いな!証拠はあるのかな?」
ワァラクがそう言うと
「証拠?そんなもの適当にお前ら殺した後にでっち上げておくよ」
「あ゛?!」
その声と共にワァラクは殺気を込めた魔力を放出する
「うぉ!すごい魔力量だな」
(そういえば1年前ぐらいに母さんから相手の魔力を見る無属性魔法教わったな、、、確か)
「マジックスキャン」
そう唱えると
500000(50万)
ワァラクの頭にそう数字が出てきた
「50万、、、普通に強いな」
「クソガキ、、、今の言葉忘れるなよ」
そう言うとワァラクは殺気を収めて部屋を出て行った
「まー、黒牙無しじゃちょっときついかもだが黒牙さえあれば勝負にもならなそうだな」
(ただあいつ、、、魔力の波が極度に少なかった。素の実力は格上かもな、、、ちょっと甘く見てたな)
そんなことを考えながらエレボスは
「そろそろカエデもこの国を秘密裏に出た頃かな?」
自身が降り立った港であるフタモン港の方を見るのであった
カエデ視点
「ギルド船に秘密裏に乗り込むとは確かに古典的だが有効な方法だな」
(必ずエレボスの手紙をヘルメス家へ届ける)
{ヘルメス家にエレボスの手紙を届ける}これがヤマトのカエデのエレボスの運命を動かすことになるとはだれもまだ知らなかった
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