お互いの親
「さ、寒い」
カエデは震えていた
「随分と頭が沸いてたから冷やしたのよ」
それを笑顔でエクレアは見る
「クソが、、、ファイヤ」
カエデは指から火を出して暖を取るのであった
「そういえば最近商売の調子はどうなんだ?」
「順調順調!良い感じよ、、、カエデ、私の護衛に就職しない、環境良いよ?」
エクレアがそう勧誘すると
「最初に会った時も言っただろ。私は幼馴染の皇帝を支えるんだって」
カエデはそう返した
「、、、あなたほどの女が仕えるに値する王なの?」
「私ほどの女が命を捧げるに値する王だよ」
エクレアの問いにカエデはそう返した
「ヤマト一回行ってみようかな、、、問題が起こってるらしいからその皇帝様の力を測る良い機会でしょ」
それを聞いてエクレアはヤマトの方角を見る
「嘘偽りない紹介文作ろうか?」
「え?良いの?!」
「エクレアはクズだけど敵対してたり同じクズ以外には優しいからね、、、だったら利用した方が良いでしょ、稀代の大商人様をね」
カエデは憎々しそうに笑みを浮かべてそう言った
「、、、はは!稀代の大商人様がヤマトを豊かにするわよ」
それを聞いてエクレアは心底嬉しそうな顔をした
「それにしてもそんな喜ぶなんてな、、、エクレアなら自力で行けるだろ?」
カエデがそう言うと
「お母さんがカグラさんのことすっごい嫌ってるんだよね」
エクレアは苦笑いしてそう言った
「え?!」
あまりにいきなりの言葉にカエデは驚愕した
「そうなの?!」
「お母さん、クソ母親、、、フレデリカのこと今でも大好きだし、昔はさらに大好きだったらしいのよねー。それで、、、信じられないんだけど、カグラさんが囚われの姫だったフレデリカさんを外の世界に連れ出したらしいんだよね」
エクレアはそう返した
「フレデリカさんが囚われのお姫様、、、どんな冗談だよ」
フレデリカのあの強さを知るカエデは信じられないと言った様子でそう言った
「私も信じられないよ、、、まー、そう言う話があるから一応欲しくてね」
「なるほど、、、それなら用意するよ」
「助かるよ、、、あ、お母さんには秘密でお願いね。カグラさんの名前だすだけで不機嫌になるんだから」
エクレアは辟易した様子でそう言った
「だったらなんで最初私と会った時はあんな優しかったんだ?」
カエデが不思議そうにそう聞くと
「流石に子の世代には手を出さないよあのシスコンは」
エクレアは笑ってそう言った
ドカン!!!!
そしてその瞬間エクレアは光に飲まれた
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