最悪×災厄

「な、なんだ?」

エレボスは突然の爆音に思わず神樹の方を見る

「かなり上の方が消し飛んだな。それこそフレイヤさんの部屋辺りが」

「え?なんでそんな場所が?」

エテルがそう呟くと

「あ、、、そこは、、、フレンの部屋」

フレイヤが信じたくないといった様子でそう言った

「え?」

(フレイの部屋が爆発した?そ、それって?!)

フレイヤとエレボスがそう焦っていると

「「スモア(さん)?!」」

爆発した場所からスモアが現れた

だが

「スモア?」

スモアの様子がおかしい

(怯えている?でも使命感の籠った目、、、何が)

フレイヤはそれに困惑する

だが、その意味はすぐにわかった

ドカン!

「「スモア!」」

スモアが魔法によって神樹から落とされたのだ

「っ!」

フレイヤはそれを受け止めようと魔法大海オケアノスを操作する

「エレボス!今のうちに逃げよう!」

それを見てエテルはそう言うが

「なんだ、、、あれ?」

エレボスは神樹の方を向きながらそう漏らした

「え?何が、、、え?」

そしてエテルも神樹の上の方を見て目を見開く

そこには

「悪魔?」

深緑の髪に黒い目、そして頭にはツノが生えており禍々しい尻尾も生えていた

それはこの世の生物ではなく一言でいうなら悪魔だ

そしてその正体は

「フレン?!」

フレイヤの娘であるフレンであった

「え?!フレン?!」

スモアを受け止めたフレイヤもそれに気がつき驚愕する

「フレイヤ」

するとスモアがフレイヤに手を伸ばす

「何があったの?!」

「フレンに会いに行こうとしたらフレンの部屋の扉が破壊されてて急いで中を見たら、、、吸血鬼の女がフレンに何かして、、、そしたらフレンがあんな姿に!!」

「なんですって?!」

(神樹に侵入したですって?!それもフレンとこの子の部屋には最高レベルの結界を張っていた、、、それを解除するなんてあのバカ怠惰以上の化け物しか出来ないわよ?!)

フレイヤは結界が破られたことに驚愕するが

「ひとまずフレンを元に戻す!」

「うん!」

そう意識を切り替えスモアも同意するのであった




「フレンちゃん?!」

「か、母さん!」

「異端の聖剣!」

エレボスとエテルの元にフレデリカが現れた

「、、、お互いに子供を取り戻すで良いわね」

フレデリカは数瞬考えるとそう結論を出しエレボス達を見る

「「っ!!」」

それはつまり最強の聖騎士が自分達に立ちはだかったということである

「逃げれます?」

エテルがそう聞くと

{ベル!逃げれる?!}

エレボスはベルにそう聞く

{1人なら。エテルを連れてとなると厳しいわね}

そしてベルはそう答えた

「よし!エテル!魔解しろ。時間稼ぐぞ」

「っ!!了解!!」

こうしてついにエレボスはフレデリカと正面からぶつかることとなった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る