絶対零
「っ!!エレボスの体、、、いくら何でもひどすぎる!!なんで生きてるの?!!」
エレボスの肉体に戻ったベルは驚愕を禁じ得なかった
(全身の怪我も酷いけど、、、それ以上に全身の組織がボロボロすぎる!何をしたらこんな壊れるの?)
エレボスは怪我自体もヤバいがそれ以上に内部がヤバかった 筋肉も内臓も骨もボロボロだった、もちろんマモの攻撃も原因の一つだがそれだけでで説明がつく状態ではなかった
「いくら私でもどうもならない、、、どうやってここから逃がす」
ベルはもうエレボスが戦えないことを理解しここから逃走する策を考える
「魔解してメルトとエテルを連れて逃げる」
するとベルの後ろから
「エレボス」
エレボスがそう声を掛ける
「魔解すれば一時的に戦えるだろ。魔解時のあの力は人智の理解を超えてるからな、、、どう?」
「、、、出来る。でも当分動けなくなる。現時点でもこの後1週間は動けないけど魔解したら、、、1月は動けないよ」
「覚悟はできてる。そもそも今なら1週間で済むとは想像以上に軽症だったな」
ベルの言葉にエレボスは笑みを浮かべてそう返した
「それに、、、エレボスが魔解をできるのは3秒よ?多少伸びているかもしれないけど雀の涙ほどよ。ひっくり返せない」
「ふふふ。今の俺ならどうだ?」
エレボスはいたずらを仕掛けたような笑みを浮かべてそう問う
「え?そんな劇的な成長は、、、って、嘘でしょ?!なにこの成長率?!こんな爆発的な成長、、、だからこんなにボロボロになってるのね」
ベルはさらに大きな驚愕をする
(これなら、、、)
「2分半」
「それだけ魔解できれば、、、」
「逃げれる」
「よし!」
勝機が見えエレボスの目に炎が灯る
「行くの?」
「ああ!」
「ぶっ飛ばしてきなさい!」
「クソガキ!!!」
フレデリカがすさまじい殺気を向けてエテルに襲い掛かる
「っ!」
エテルはエレボスを庇うように双剣を構える
(防げるか?!)
しかし真正面からフレデリカの攻撃を受け止めることは厳しいだろう
(魔解を使うか?でも使った瞬間に3分間全力出した後に少しの間動けなくなる。途中で中断すればいいだろうけどそれでも、、、)
魔解という切り札はあるがキツイ
その上
「魔解でどうにかなるの?!」
そもそも魔解したとして止めれるのかという話なのである
「でもやるしか!」
だがエテルにもはや選択肢は無い
「魔
切り札を切ろうとした
「魔解!!」
その瞬間エレボスのそんな声がエテルの耳を揺らした
そして
ドカン!!!!
「ぐぅ!」
(なにこの魔力!!すごいなんてもんじゃない!すさまじすぎる!!)
エレボスの体からすさまじい魔力が発せられる
「アブソリュート・ゼロ」
そして一閃が走る
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