ゲームセット

「く、、、そ」

(もう何もできない、、、姉さんそうだが大鎌使いは攻撃が重すぎる。その分動きが大きかったり遅いとかのデメリットがあるはずだろうが!普通にそのデメリットが無いほど鎌の腕前が高い!)

エレボスはマモの強さに苛立ちを隠せない

(大鎌使いなら姉さんを倒した時を思い出せ!今までの戦った時を思い出せ!ハジメの教えを思い出せ!)

エレボスは過去の記憶を掘り起こす

「姉さんと戦った時、最後はお互いの全力の拳と拳をぶつけて押し返した、、、今の俺じゃ絶対に無理じゃん。今まで戦った時やハジメとの特訓の経験は、、、今の俺じゃ意味がない」

そして今の自分ではもう何をどうしても動けないので結論不可能ということに絶望する

「諦めなさい。エレボス」

エレボスの漆黒に染まった右手が間近に迫ってくる

(くそ!こうなったら死んだ姉さんに助けでも願うか?!)

そしてそう悪態をつく

「、、、ぁ!」

そしてとんでもない外道戦法を思い付く

「、、、お姉ちゃん」

「え?」

エレボスは震える手をマモに向けて弱々しい声そう言った

「、、、はー、」

それを見たマモは仮面で目こそ見えないが笑みを浮かべ呆れた様子で魔法を使っていない左手で優しく握る

「リミット・ドライブ・KD!!!」

その瞬間三度とある魔法を唱えた

結果

「ぁ、」

マモの口からあまりにもか細い声が出ると

バタン

マモはその場に倒れ伏した

「ワァラクのあの降参したふりとハジメからの知識が役立った」

エレボスはそう呟いた

そしてマモとエレボスお互いが行動不能になり戦闘は強制終了させられた

(でも、、、聞いてない話と違う!!)

しかしエレボスにとってもあまりにも想定外の結果であった

(まずい、、、この女だけは殺さないと。KDを耐えたとなったらとんでもないことになる!)

エレボスは焦る しかし動くことが出来ない

(魔法1発撃ったらもう動けない。ベルの契約が戻ればまだ行けるかもだが)

そうエレボスが考えていると

「「エレボス!!」」

フレデリカとエテルがこちらに向かってきていた 距離はもう20mも無い

(、、、この女を殺すか自分の生存を選ぶか。どうする?)

それを見てエレボスは考え込む そして

「倒し方が流石に外道過ぎたしここで殺すのは人の心を失う。生存を選ぶか」

そう決めると

「ソウル・ショック!」

黒い靄のような魔法をどうにか挙げた右手でフレデリカ目掛けて放った

「っ!!」

そして同時に完全にエレボスは動けなくなった




「ソウル・ショック!」

「っ!」

(援護で魔法を撃って来たのね)

エレボスの魔法をフレデリカは確認する

(回避したら微かだけど時間をロスしてそのロスを突かれてエレボスに契約を戻されかねない)

「だったら切り伏せれば良いわね!」

スパン

そして駆ける勢いのまま剣で黒い靄を切り裂いた

「え?」

だが

(切っても剣に伝達してきた?!)

黒い靄は切ったフレデリカの件をそのまま伝ってきた

そして

「っ!!」

次の瞬間フレデリカの精神に魔法が侵食してきた

(この程度直ぐに!)

しかしフレデリカは最強だ、エレボスの苦し紛れの精神干渉など数瞬で解除する

だが

「数瞬のアドバンテージがあれば!」

その数瞬でエテルは完全にフレデリカの完全マークを突破した

そして

「エレボス!!」

パン

エテルの手がエレボスに触れた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る