ラスボス

「な、何が」

(エレボスが刀を振るって私がそれを防いだら、、、)

フレデリカは今の一瞬で起こった事を思い出し

「嘘でしょ、、、」

唖然とした 何故ならば

「私がこんなに飛ばされるなんて」

かなりの全力であった自分を大きく跳ね飛ばしたからだ

(これは本当にヤバいわね、、、っ!)

フレデリカの頭から手加減という文字が消え去った

だが

ビュン

「速い!」

エレボスはエテルを連れてすでに神樹の方は向かっていっている

「、、、」

フレデリカはマモを見る

「、、、今日の私は聖騎士ではなくエレボスの母親。ここで捕えるのは流石に人の道を外れるわね」

フレデリカはそう言い訳をしてエレボスを追うのであった




「エテル、助かった。それで俺はメルト、、、ベルゼを助けに行く!着いてきてくれ!」

「着いてきてくれって抱きかかえられてるので一緒に行くしかないんですよね」

「それもそうか」

エレボスとエテルがそう話している内に

「アスモにフェルトとは、、、大罪司教クラスが2人か」

カタリナとフェルトがメルトを締めあげていた

{戦っちゃダメよ。普通に勝ち目がないから}

{戦うわけないだろ}

ベルの忠告にエレボスはそう返した

「よし!」

そしてまだ距離があったが

「カタストロフ・ブラスト!」

天変地異の砲撃をメルトごとと巻き込むように放った

ドカン!!!

凄まじい威力に爆音が鳴り響く

しかし

「マジか、、、」

(周囲に居たモンスターは全部倒せたが、、、)

「肝心の2人は効いて無いな」

召喚されていたモンスターが壁になりその後カタリナが全力で相殺したためダメージを受けたのはカタリナだけであった しかもカタリナはいつの間にか魔解していたようで自動回復でダメージが回復していた

「でも近づけた!」

「メルト!」

エレボスはカタリナやフェルトを突破したうえでメルトを回収しようとする

{今のベルなら貫通すること可能よ!全力で行きなさい!}

ベルも後押しする

「援護します!」

そしてエテルも援護の構えを取る

「はぁ!」

そして

「エレボス!!!逃げろ!!!」

「「え?」」

死屍累々のメルトからそんな叫び声が放たれた

{、、、防御態勢取るわよ!}

ベルはその声から何かがあると考え防御態勢を取る

「ああ」

エレボスも同様に取る

そしてそれと同時に

ドカン!!!!!

「「なっ?!」」

{嘘、、、でしょ}

エレボスとエテルはもちろん、ベルですら唖然する光景が現れた

「あの地下からここまでぶち抜いてきたのか?!!」

あの地下深くの場所からこの地上まで100mを超える深さを一直線に魔法が穴からとんできた

「そういえばエモクロア勢力はまだ俺に牙をむいてきて無かったな」

エモクロア兵は民間人の避難を行っていたので戦闘に参加してこなかった

「ラスボスは女王様か、、、母さんの師匠なんだ、軽い相手じゃないだろうな」

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