ハジメとレヴィ
{ということだ?エレボスの件お前はどう思う、ハジメ}
レヴィがそうハジメに問う
「月詠流・菜月式に幻想殺しを?!はっ?!」
ハジメは驚愕する演技をする
「待って待って待って?!菜月式を見ただけで模倣した?!そんなことできるわけない、、、あれは仕組み自体は簡単だけど仕組みを理解するのはアリス様でも無理だった技だよ」
(僕がばっちり教えました!いやー、まさかいくら簡単とはいえ直ぐに習得するとはな。驚き桃の木山椒の木だよー)
ハジメはどこか誇らしげだ
{ただ、菜月式を使えたのはまだ100歩譲って理解できるとして、、、幻想殺しは本当にどうなってるんだ?}
「そこだよね。あれは菜月式と違ってそもそも教えれる人間が居ない。いや、仕組みを説明することは出来るし魔導書も大図書館にあるけど実物を見せることは誰もできない、、、どうやって」
(それはマジでなんでだ?!いや、、、教えたけど)
内心大量の汗を流す
{仮にハジメに闇魔法の適性があればどれくらい練習すれば幻想殺しを習得できの?}
レヴィがそう聞くと
「100年」
(実際に100年掛かったんだよ)
ハジメはそう答えた
{そ、そんな?!}
「仕組みを知ってるならわかるでしょ、、、幻想殺しは普通の、、、いや究極の天才でも扱える技じゃないよ」
(なのになんでエレボス君は扱えてるんだよ)
驚愕するレヴィにハジメはそう答えた
{ならなんで?}
「先に言っておくと、見せてもらった記録を見るにあれは劣化中の劣化版だ。あの程度だったら習得の難易度はかなり下がるよ、、、まー、それでも僕換算で10年かかるけど」
(だとしても教えて1か月も経ってない無いんですよね!俺って究極の天才だけどそれでも人間の一生分の時間を掛けて習得した技、、、それをいくら簡易版とはいえな、、、何が起こったんだ?)
ハジメはエレボスが劣化版幻想殺しを使えた理由に皆目見当がつかず困惑する
{この問題を解決するヒントにはならないな}
「正直言ってこれは本気でやばいよ、、、アリスお姉ちゃんにこれ伝える?」
ハジメがそう聞く
(まー、聞くまでもないだろうけど。アリス様が暴走しかねないからね、、、)
{ここで止める}
レヴィは異論は認めないといった様子でそう返してきた
「了解。それじゃー、これからどうするの?」
{予定通りよ。ベルゼは絶対に潰す。エレボスもついでに捕える。カタリナが表舞台に出るのは避けるって話だったけど少し工作したからそこは問題無い}
レヴィは粛々とそう言う
「なるほどね、、、だったら問題なさそうだね。援軍が必要だったら、、、いや、無理だな。出せてマモちゃんだね。王司教すら今は無理だし」
{マモちゃんを援軍に、、、}
ハジメの言葉にレヴィは少し考えると
{マモちゃんを援軍で頂戴}
そう言った
「え?!マジ?!」
{正直今回は失敗が出来ねぇ。確実性が欲しい}
「、、、」
(まだ出したくなかったんだが、、、しょうがないか)
「わかった。アリスお姉ちゃんに伝えておく」
そうして通話は終わった
「エモクロアではエレボスには手を出さないという話だったんだが、、、ベルゼの一件で完全に崩れたなー」
(というかベルゼの奴、これ狙ってただろ、、、というかフェルトのバカが最初にエレボスに手を出してなければよかったのによ!)
「あのバカ絶対殺す」
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