4つの光と3つの闇の歴史 3

「獣人、、、耳や尻尾無いよな?」

エレボスがメルトの体を見ながらそう言うと

「切り落とされた。それが理由で固有魔法使えないと信じ込ませてる」

メルトはそう言った

「、、、傷口とか無いのか?」

「少し俺の過去を話すよ」

エレボスの問いにメルトはそう返し話し始める



 昔々サフラン王国という国に九尾の狐を母に持つ少女が居ました。少女の母親は王国の王様でした。少女その国の王子様でした。母親は少女に王国を任せる為にと様々な教育を行いました。勉強はとても難しく少女にとってそれはとても辛いものでした。しかしいつもいつも勉強が終わったら母親は少女に「愛している」と告げました。少女は母親にその言葉を言ってもらいたいが為に勉強を頑張りました。

 そんな少女ですが2つだけ母親に絶対にやるなと言われていることがありました。それは武器を持つことと魔法を使うことです。何故かと少女が母親に聞くと「貴方は体が弱いからよ」と答えました。しかし少女はその答えに疑問を持ちました、何故なら少女はとても元気で病気など罹ったことがありませんでしたし魔力も母親の影響で多く持っていました。

 そして少女が16になった時に事件が起こりました。北にある大国であったセラフ神聖国から使者が訪れました。そして使者は2つの話を王様であった母親に告げました。1つは少女をセラフの学園で学ばせないかという話でした。少女は外の世界へ行けると喜びましたが母親は断固拒否しました。2つめはサフラン王国のさらに南にある蛮族の国バビロニアを共に攻め滅ぼしサフラン王国に併合しないかという話でした。そしてそれには母親は大変喜び同意しました。

 そうして使者はひとまずは返答に満足しセラフへか言って行きました。しかし少女は大変不満でした。そして母親に何故学園に言ってはいけないのだと問うと「貴方は体が弱いからよ」と答えました。しかし少女はもう16です。そんな答えでは納得しませんでした。そして母親にさらに問うとなんと母親は少女に手を上げ力尽くで黙らせました。そして従者に少女の監視を任せると母親はバビロニアを亡ぼす策を考えるためほとんどと顔を合わせませんでした。

 そんな状況に不満を持っていた時再びセラフから使者が訪れました。しかし前回と違ったことは使者の護衛として{勇者}が居たことでした。そして使者が話している間に勇者は王宮を歩きそして少女と出会いました。少女は初めて見る勇者に興奮しながらも勇者に自分を外の世界に連れて行ってと頼みました。勇者は少女の願いを聞き入れ使者にそのことを告げましたすると使者は快諾し「明日の夜に勇者に迎えに行かせます」と告げました


そしてそれが少女の運命を狂わせることとなりました

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る