エテルVSカオストレント 1

「あれか」

セラフの首都フラワーハンドレッドから半日、日も沈み始めるかといった時間にエテルはカオストレントを見つけた

(さてどうするか)

エテルは考える

まず

「高さ25mって言ってたけど、、、目算で50mは超えてる」

大きさが事前情報の倍あるのである

(樹木ってことは地下にも根が生えてるはず、、、これは相当ヤバいかも)

流石のエテルも冷や汗が出る

「まぁ、、、アスタロト様が居れば勝てる」

しかしエテルは一人ではない 原初の悪魔が一人ベルフェゴールの右腕である大悪魔アスタロトが付いている

{ええ、、、あの程度のモンスターに負けることはないわ}

「はい!」

アスタロトの言葉にエテルは笑みを浮かべる

{それに、、、アレは完全に悪魔関係の何かよ。人工的に、どっかの馬鹿が作り出した失敗作か実験作よ。そんなものに負けるとでも?}

「なるほど、、、負けるはずないですね。うまくいけばあれを作った奴も出てくるかも、、、さーて!デモンズトルネード!!」

エテルは悪魔の竜巻をカオストレントに放った

「ゴォ!?」

カオストレントはいきなりの攻撃に気が付き驚愕する

ドカン!!!

その結果エテルの攻撃をモロにカオストレントは喰らった

「、、、うわぁ」

しかしエテルの顔はしかめっ面になった 何故ならば

{あまり効いていないわね}

エテルの攻撃がほとんど聞いていなかったからだ

「嘘でしょ?!どんだけ硬いの?!」

{あれは相当硬いわね、、、風じゃ無理ね。炎、、、もあまり}

「となると、、、アスタロト様オチからお借りします!」

エテルはアスタロトの豊富な権能を全力で使う

「我がを!我にを!」

信仰と恩恵 そして

怠惰之龍毒ベルフェゴール・ディア・ポイズンバハムート!!

怠惰と竜の力の4つを合体させた死毒の一撃を放った

「ギォ!!」

ドン ドン ドン

二度目の攻撃にカオストレントは地面から樹木を生やして攻撃から自身を守ろうとする

だが

ズシャン!!!!

原初の悪魔ですらまともに喰らえば死にかねない死毒はそんな防御を軽々と溶かし

ドカン!!!

「ギャァァ!!!」

カオストレントに直撃した

「ガァ、、、」

そして死毒はカオストレントの胴体に風穴を開けた

「、、、死にましたね」

{死んだわね}

完全に致命傷だった

{、、、え?生きてる?!}

だがアスタロトが驚愕した様子で声を上げた

「え?!」

{ベルフェゴール様本気で行ってるんですか?!}

どうやらカオストレントが生きていると言ったのはアスタロトの主であるベルフェゴールようだ

だが

「死んでますよね?」

毒がみるみるとカオストレントの体を溶かしていっている

死んでいるとしか考えられない

{間違いなく死んでるはず}

そしてそれはアスタロトとも同意見のようだ



王クラス級の悪魔ですら死んだと確信する状態

にも関わらず

「随分とヤバいわね、、、あれは」

ベルフェゴールはそう呟くのであった

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