エレボスVSエリン 2

(さて、正直ってさっきの攻撃で完全に押し切れなかったのは少しまずいな。悪魔契約のことを考えるとこのままじゃ力負けする。本来なら刀の特異性でそれをごまかす予定だったんだが、、、姉さんが大鎌を使いこなせるとなればそのアドバンテージがそのまま消し飛ぶ。むしろ剣の一種である刀の方が特異性は薄い)

「マジで全部の{武器}を上回れてるな」

エレボスの顔に少し焦りが生まれる 

「ふふ」

それを見てエリンは

「デモンボルトフレア」

ドン

「なっ!」

悪魔・雷・炎の亜種三種合成魔法を放って来た

ビュン

エレボスはそれを右に避けたが

ドカン

「ぐぅ!」

(なんちゅう威力だよ)

着弾の爆破の余波で軽く吹きとばされた

「まともに当たったら一発で重症だな」

そう冷や汗をかいていると

「まだまだ行くわよ!」

ドン ドン ドン

エリンはなんとそんな効果力の魔法を連射してきた さらに追尾してくるのである

「はぁ?!」

(あの火力を連発、しかも追尾もできるのかよ!)

エレボスは全力で回避していく 

しかし余波によって徐々に追い詰められていく

そして

「ヘルサイズ」

「っ!」

エリンの大鎌がエレボスに迫る

(躱せない!)

連撃によって追い詰められたエレボスはその一撃を躱せない

ガキン

「がぁ!」

「へー。ギリギリで剣を間に入れて致命傷は避けたんだ。すごいわね」

寸善でエレボスは刀を間に入れて防いだ しかし

「だけど」

「く、くそ」

(骨が数本逝った。何ちゅう威力だよ)

エレボス無傷というわけにはいかなかった

「悪魔術式、、、の練度を考えると俺なんかよりもはるかに火力が高いな。固有魔法の影響か?」

(伯爵とやりあった時はこっちも悪魔術式を使って押し切ったが、、、さすがに今、使うのは避けたいな)

エレボスが悪魔契約を結んでいることはフレデリカ以外知らない。普通なら悪魔契約をすでに結んでいるのだがフレデリカがギリギリまで鍛えた方が上位の悪魔を呼べると説明してまだ悪魔契約を結んでいないことになっている

(悪魔契約していることがばれたら{いつ契約したんだって}詰められるからな、、、って今はそんなこと考えてるときじゃないな)

前からエリンが大鎌を構えて襲い掛かってきている

「投影刃」

キン スパン

エレボスは鎌を受け流すとそのまま反撃で一太刀を打ち込んだ

(落ち着け。姉さんの攻撃は大鎌にしては早いがしっかりと対応すれば回避どころかカウンターすら打ち込める。問題はあの超高火力の魔法の連射だ。あれをどうにかしないと)

「俺が唯一勝てるのは近接戦の火力以外のすべてだ」

(火力さえどうにかできれば、、、こうなったら)

エレボスはある策を考えた

「さーて。ガチの殺し合い経験者を舐めるなよ」

そして刀を構え笑みを浮かべた

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