エレボスVSエリン 1

「よし。刀の研ぎ良しと」

(刀っていう武器は結構珍しいからな、、、裏を掛けるかもな)

刀はエレボスが住んでいるエーテル王国のさらに東にあるヤマトという島国特有の武器である。しかし何故かエーテル王国の裏家業をしている人間がよく(10組に1人ぐらい)持っているのである

そんなことを考えていると

「自分が持っている{武器}が自分だけだと考えるのは浅はかですよ」

フレデリカがふとそう言ってきた

「え?お姉様も刀使ってくるのか?」

「そう言う意味じゃないですよ、、、まー、良い経験になると思いますよ」

「?」

フレデリカの言葉に首を傾げながらもエレボスは訓練場へ向かうのであった




訓練場

「あ!来たわね」

「はぁ?!!」

訓練場で武器を持ったエリンを見たエレボスはフレデリカの言葉を早くも理解した

「お、大鎌だと?」

珍しい武器を使って裏をかくという{武器}をそのままそっくり倍返しされたのである

(大鎌なんて実際に使えるわけない、、、そう考えていたんだが)

「使えるっぽいなー」

そんなことを遠い目をしながらそう言うと

「それではお互い用意を」

フレデリカがそう声を掛けた

「「はい」」

そうして2人はお互いの武器を構えた 

その様子を他のメイドと両親が見守る

「では、、、開始」

その声がかかると同時に

「居合・風鈴」

ビュン!!

エレボスは一瞬でエリンとの距離を詰め斬りかかった

ガキン

「っ!」

それをエリンはどうにか受け止めた

(何?!この速さ風魔法だけじゃ説明がつかない!)

エレボスの速さにエリンは困惑する すると

「鈴解・暴炎」

エレボスの刀にとんでもない熱量の炎と暴風が纏われる

「え?!」

(あれを食らったら一撃で終わる!)

「テンペスト!」

対してエリンは火と雷と自然と属性の4属性合成魔法で相殺しようとする

ドカン!!!

結果は

「がはぁ!」

エリンは全身が焼けところどころ切り裂かれる大ダメージ

バキン

エレボスは武器の刀が木っ端みじんに砕け散った

「おいおい。刀が砕けるって、姉さんどんな威力の技を、、、それもなんで風魔法を?」

「悪魔様との契約で風適正獲得していたのよ」

その声が聞こえたのかエリンが体を起こしながらそう言う

「なるほど。それにしても4属性の合成魔法ってすごいですね」

「学園では3つしか使えないから久しぶりに本気を出したわね。それなのに相殺もできないなんてエレボスの才能が恐ろしいわね。さらにここに悪魔様の契約も加わったら」

エリンは笑みを浮かべる

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