これから
「あ!居た。エテルー!!」
刀になって飛行していたエレボスは人の姿に戻りそのまま
ドン!
「ひゃ!!」
エテルの前にダイナミック着地する
「エレボスさん。お元気そうです何よりです、、、ベルゼ司教は?」
エテルがそう聞くと
「どうにか巻いてきた。そっちこそどうやってベルゼのあの馬鹿みたいな火力の槍から逃げたんだ?」
エレボスはそう返して逆にそう聞く
「それが槍が来る前に何か懐かしい感じが後ろからして後ろを見てたら槍が飛んできていることを察知できてそのまま避けて直撃は免れたんです。槍に強力な毒が付与されてたらしいんですけど私毒の耐性が生まれつき凄くて、アスタロト様の治癒能力も使って無毒化出来たんです」
エテルはそう答えた
「なるほど」
(懐かしい気配、、、ベルゼの投げやりを昔にも見たことあるのか?)
そう考えながらふと気がつく
「そういえば服着ろよ」
エテルが丸裸ということに
{完全に女の裸に慣れちゃったわね、、、ある意味1番のダメージよね}
脳裏でベルがそう言う
「俺の服貸すよ」
そう言うと影から服を取り出した
「これが闇魔法、、、凄い」
服を受け取ったエテルはそう簡単な声を漏らす
「だろ。それでこれからどうするか。近くに町があるって聞いたけどそこを目指すで良いか?」
「それで良いかと。ただ、いつ追手や指名手配が掛かるか分からないので気をつけて行きましょう」
「ああ」
2人はまず向かう先を決める そして
「問題はどうやって本契約を結ぶかだ。恐らく俺の目的が本契約でその方法もあの様子じゃバレてるだろうし、、、どうすっかなー」
本来の目的であるエレボスとベルの本契約の方法を考える
「一回、魔国を抜けてほとぼりが覚めるのを待つのはどうだ?」
エレボスがそう提案する だが
「エレボス様は既にセラフ神聖国から最重要指名手配人物となっています。正直魔国よりガチガチかと」
エテルはそう言って顔を顰める
「強いて言うならエモクロア共和国ならどうにかなるかもですが、、、」
「なんでエモクロアはどうにかなるんだ?」
エレボスが不思議そうにそう聞く
「まず、あの国は2000年前まではセラフと戦争状態でした。なのでセラフ教の浸透が薄いんです。ただ、今回のレベルの指名手配はちょっと流石にまずいかもですね」
「じゃー、無理じゃん!」
「エレボス様の母君である異端の聖剣・フレデリカの師匠がエモクロア共和国女王、フレイア・エンディーなんですよ」
「っ!?」
エレボスは息を呑む
「だったら母さんの追手もどうにか出来るかもしれない」
エレボスの目に希望が映る しかし
「ただ、フレイヤはほとんど公の場に出ないそうです。1人娘のフレンかフレデリカぐらいしか自由に会うことは出来ず、国の重鎮でも正式に会うにはかなりの時間が掛かるそうです」
エテルはそう言って待ったを掛けた
「マジか、、、母さんの息子と言えば行けるか?」
「さー?ただ、下手したら死にますね」
「よし!最終手段だな」
(となるとどうする?)
エレボスは頭を悩ませる
「ひとまず1回町へ向かいましょう。今の私達には1度ゆっくりと考える時間が必要です」
そうエテルは助言する
「そうだな。どっちにしろ町に向かうのは確定だからな」
そうして2人は町へ向かうのであった
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