物語は進む
{、、、あぶねぇ!!}
{少し早いけどもうあれ以上は無理}
{ベルいなかったら俺何分で死んでたんだろ?}
{40秒ぐらいじゃない?}
{分ですらないのか}
エレボスは剣に刺される寸前で弾かれた愛刀・黒牙に自身を移して逃げていた
{それで?どうやってエテルを探すんだ?}
エレボスがそう聞くと
{アスタロトに居場所聞いて私達が捕まえる感じよ}
ベルはそう答えた
{アナログだな}
{でも確実で安全な方法よ}
{それは違いない}
そう2人が話していると
ドカン!!
「は?」
後ろから何かが飛んでくる それは
「ベルゼの槍?!」
ベルゼの槍であった
{槍の方向がバラバラ、、、手あたり次第に撃って当たればってことね}
{いやいや?!脳筋すぎるだろ}
エレボスがそう言うと
{むしろ逆よ。私達の姿が見えなった今最適の方法よ。ただ、この状態のエレボスは速度はもちろん、防御力もとんでもないからね}
{冷静に考えて俺、悪魔術式・神聖術式・回復解呪魔法・闇魔法・自動戦闘・大罪の知恵・大罪の権能の7個も恐ろしい武器を持ってるのか}
{確かにチート具合で言えばアリスの次にヤバいわね。フレデリカよりもやばい}
ふと呟いたエレボスの言葉にベルもそう反応する
{え?!悪魔教団の教祖ってこれ以上にヤバいの?!}
エレボスがそう聞くと
{詳しくは話せないけど、、、自動戦闘を自力でやってくるからそれもチートして、、、固有魔法のデタラメさとかで10個チートがあるわね}
{10個?!}
{ええ。そもそも固有魔法とルシファーの権能がかみ合いすぎで対抗策が今は無いのよね、、、本当にあの子は強すぎる}
{聞きたくねぇ}
エレボスの心は青く染まる
{一先ず、エテルちゃんを森の途中で拾ってそのまま近くの小さな町へ向かいましょう。まだ、手配書は出回ってないはずだから顔も隠さなくて大丈夫よ}
{了解}
そうしてエレボスはベルによってエテルの居場所まで移動するのであった
ドカン!! ドカン!!
「あ!アリス様今大丈夫ですか?」
ベルゼは右手で槍を投げながら左手で通信機で話す
{ええ。エテルちゃんの件かしら}
「はい。まず逃げられました」
ベルゼは隠さずにはっきりとそう言う
{そう?それで?}
そしてそれにアリスは何も言わない
「まず、怠惰教会でエテル以外の人間は全員死亡していました」
{、、、そう}
アリスの声に少し悲しみが籠る
「それで、、、エレボスの目的が分かりました。自身が契約している悪魔との本契約です。総本山の原罪の間・怠惰にあるベルフェゴール様の像に怠惰教会の御朱印を張り付けることが本契約の条件らしいです」
{え?なにその変な契約方法}
今度はアリスの声に困惑が染まる
「それで、エレボスが契約している悪魔なんですけど、、、道理で俺でも捕まえられないわけでした。アリス様と同じです、、、原罪の悪魔であらせられる怠惰の王ベルフェゴール様です」
{、、、嘘でしょ。ベルフェゴールと契約。さすがにマズいわね。本契約なんてされたら文字通り世界を破壊する力を得てしまう。可能な限りの全戦力を総本山に集結させたいけど、、、今の情勢だと大罪司教6人全員でもせめて半誕教祭の時ぐらいしか}
アリスは悩む そして
{仕方ないわね。ベルフェゴールの像だけ結界を張ってしまいましょう}
そう対策を取ることにした
{ただし、半誕教祭だけはそれができないから全大罪司教と王司教でガチガチに防衛するわ。エレボスの件もあるけどそれ以外にもアモちゃんの正式な大罪司教就任の発表の日}
「了解です。では」
そして通信機を切った
(エレボス、、、本契約は無理だ。諦めろ)
そう言いながら月を見上げる
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