エレボスVSベルゼ 4

「どうだ?!」

(少なくても今までと違って簡単には喰らいつくせないんだ。少しぐらいは傷を負っててくれ)

そう願いながらベルゼを見ると

「っ!」

「痛って、、、結構がっつり出血してんじゃねぇかよ」

頭から出血していた

(軽症だけど確かにしっかりとダメージを与えられた)

エレボスの顔に笑みが浮かぶ だが

「は?」

次の瞬間素の笑みは消えエレボスの顔から表情が消える 何故ならば

「回復した?」

ベルゼの傷がきれいさっぱり消えたのである

「暴食だぞ?食えば治る」

そんなエレボスにベルゼはそう言った

「化け物がよ!!」

(1撃で潰せとでもいうのか?!)

「良いぜ!だったら死ぬまでさっきの打ち込んでやるよ!」

そして再び構える だが

{目的ははき違えない。エレボスの目的はエテルちゃんが逃げ切るまでの時間を稼ぐこと。ベルゼを倒すことじゃないわ}

ベルがそうエレボスに言う

「っ!」

その言葉にエレボスは止まる

{そうだな、、、防御と回避で良いんだ}

{そうよ。後もう少しだから頑張るわよ}

{ああ!}

エレボスは気合を入れなおす

「来ないのか?だったらこっちから行くぞ!」

ベルゼはそう言うと

「暴食の王・蟲の王・そして悪魔の王。王の晩餐に並びし料理を喰らいつくす。その力を!食らいつくせベルゼビュート!!」

詠唱を自身の体をまるでスライムのようにしてきた そして

「おら!」

そのまま襲い掛かって来た

{あれに掠っただけでも終わりよ!}

「虚空と怠惰のタクト」

エレボスは闇と悪魔の合成魔法をベルゼに放つ だが

シュ

ベルゼは食べるという動作すらせずに喰らいつくした

「っ?!クラーケンだろうが一発で消し炭になるであろう程の威力だぞ?!それを!」

「この状態の俺は村を消し飛ばすほどの魔法でも効かないぜ!次はこっちだ」

ベルゼは自身の体を13本の剣に変えた 

「おら!」

そして一斉に切りかかってくる

{まずいわね、、、3.4本自力で処理して}

{了解}

キン キン キン キン

一撃必殺の連撃をエレボスとベルは対応していく

「凄いなその刀!俺の暴食でも食えないなんて伝説の剣か?」

「俺の家の家宝だよ。ヤマトで鍛えなおしたな」

「へー!それは男心をくすぐるなっ!」

ガキン

「っ!!」

(重い!長くは持たない)

「そういえばお前ってフレデリカの実の息子なのか?」

「どうやってしゃべってんだ?、、、俺も聞きたいことがある。お前らの目的って何なんだ?」

「ん?ああ、信じれないと思うが世界平和だよ。セラフ神聖国みたいな神狂いに世界を任せたらいつか滅びる、、、俺の妹も無実の罪で聖騎士に惨殺された。おまけで教えてやるが俺が戦う理由はただの復讐だ。アリス様に拾われてただ暴れるだけの過去にとらわれた復讐が未来を作る復讐になっただけだ」

エレボスの問いにベルゼはそう答えた

「、、、俺の本当の名前はエレボス・ベルムートだ」

そしてそれを聞いたエレボスは自身の本名を明かした

「ベルムート?!それって、、、っ!フレデリカの小娘がメイド服着てたのはまさか!」

ベルゼは少ない情報から真実に辿り着く

「お前が考えていることが正解だ」

「マジかよ、、、お前も大変だな」

「お前らに追われなければかなり楽になるんだけどな!」

「それは無理な相談だな!」

ガキン!!!!

「っ?!」

(刀が!)

遂にエレボスの刀が弾かれた

「これで終わりだ。どうせ無抵抗になったら無傷で済むとか言っても聞かないだろ?」

そう言うベルゼはエレボスを囲むように剣を配置する

「ああ!」

「好きだぜそう言う男気!」

グサッ

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