エレボスVSベルゼ 3

「魔解」

「っ!」

(ついに来る!ワァラクの時ですらあっちが時間切れになってどうにか勝てたんだ、、、大罪司教の魔解なんて終わるぞ?!)

エレボスの顔に焦りが出る

{流石にマズいわね、、、正直あのベルゼって言う司教、悪魔よりも狡猾な一面がある。裏をかかれかねないわね}

{マジか?!}

「まじめにマズいな、、、これは」

エレボスは顔を引きつらせる そして

ドカン!!!

「うぉ!!」

(放出した魔力でこんなバカみたいな威力だと?!)

エレボスはベルゼから放出された魔力に吹きとばされた

「よし、特訓以外で使うのは久しぶりだな。50年ぶりぐらいか?」

そう言うエレボスは背からハエのような羽を生やし目は紅に染まっていた

「ま、魔力量1億6500万?!!化け物か?いや大罪司教なんて化け物か」

額から汗を流して刀を構える

(回避最優先、防御は致命傷か即死かの違いだろうな、、、攻撃で牽制は出来ればだが下手にやると終わりだな)

そして戦い方を決める

「行くぞ!」

シュ

「速い!」

ビュン

(ベルの自動回避が無かったら躱せねぇ!)

{回避はこっちでやってあげるからエレボスは魔法撃って牽制して!}

{了解!}

ベルの指示を聞いてエレボスは

「インフェルノ!トルネード!エナジーボール!」

魔法をエレボスに打ち込んでいく

だが

「おいおい?エネルギー補給してくれるのか?」

ベルゼはそれをすべて食らいつくした自身の糧とする

{なんか吸収されてますけど?!}

エレボスがベルにそう言うと

{どうせ魔力切れなんてあっちは起こさないんだから牽制で撃っとけばいいのよ}

ベルはそう怠惰らしいゴリ押しな答えを返した

{なるほど、、、というか自動回避って代償払わなくて良いのか?}

ふとエレボスがそう聞くと

{自動回避とかは私が個人的にやってるからね。代償は必要ないわ、、、ちなみにアリスの特殊な悪魔契約方法もアリスが契約しているルシファーの力だわ}

ベルはそう答えた

{、、、というかそれ教えていいの?}

{有名な話だから大丈夫よ}

「だったらこっちも自由にいかせてもらうか」

(悪魔なら神聖術式が効くだろ)

エレボスはそう考えると

「原罪たる怠惰の悪魔の力よ。原初たる神霊の神霊の力よ。我が常闇の力と合わさり全てを虚空に沈める剣となれ。グランド・ベル・ナイト」

ドカン!!!

エレボスの刀から漆黒に輝く咆哮が放たれる

「ぐぉ!」

さすがのベルゼも食らいつくすのに立ち止まってしまう

「行けー!」




「悪魔と神聖と闇、、、正直あまり使ってほしくないのよね。本来真逆の力を強引に一緒に使ってるから体への負担が大きい、、、悪魔術式は私が制御できるけど残りの2つは扱える以上の力を使って体を滅ぼす」

自動回避を片手間で行いながらベルはそう顔を顰めて言う

(まー、ある意味アリスには特攻でしょうね)

「死ぬんじゃないわよ、、、その体の壊し方は輪廻から外れることになる。死んだら文字通りすべてが終わる。どこぞの戦闘民族みたいに死んで強くなるとかも無い」


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