エレボスVSベルゼ 2
「っ!」
(手ごたえが無い、、、防がれたか)
刀を打ちこんだエレボスは手ごたえの無さから攻撃を防がれたということを察した
「いや、、、すごいなお前」
攻撃を拳で受け止めたベルゼはそう感嘆の声を上げる
「軽々受け止めてそれを言うって嫌味か?」
「本心だよ。まさか真っ向からぶつかりあって出血することになるとはな、、、公爵司教でもできるかが怪しいレベルなのに、、、末恐ろしい。まだ10代前半でこれはすごいな。そんな将来有望なお前には俺の権能を話してやるよ」
ベルゼはそう言うと臨戦態勢を解いた
「俺の権能は暴食と猛毒の2つだ」
「、、、なるほど」
エレボスも臨戦態勢を解いて聞く
「まず暴食はだな
そして
ドカン!!!
エレボスの後ろから先程ベルゼが投げた槍が会話途中にいきなりエレボスに襲い掛かって来た だが
「一応、警戒しておいてよかったな」
エレボスは垂直に30mほど跳んでそれを回避した
「しかも攻撃範囲25mじゃねぇかよ、、、大罪司教がそんな狡猾な手を使って来るなよ」
回避したエレボスは着地しながらそう文句じみた言葉を吐く
「この不意打ちと攻撃範囲の偽造に完璧に対処できるのか、、、8割方これで終わるのにすごいな」
「ヤマトでワァラクに似たようなことやられたんでな。それが無かったら回避自体は出来たかもだが確実に当たってたよ」
(ロマノフさん、、、あんたの教えしっかりと役立ったよ)
エレボスはワァラクに感謝を告げペンダントを握る
「っ!ワァラクか、、、あいつは将来有望だったんだけどな。サタさんがあいつの娘を蘇生して対価に司教にしたんだが、、、死に物狂いで活躍してくれたってサタさん喜んでたな」
ベルゼもワァラクのことは記憶しており
「安らかに眠れ。ワァラク」
黙祷を捧げた
「、、、再開と行こうか。狡猾な捕食者さんよ」
「ああ」
そうして戦闘が再開する
「、、、」
(さてどうする?ラスト・ベルは俺の攻撃でもかなり上の方なんだよな)
そう考えて居た瞬間だった
ドカン!!!
「はぁ?」
自身の背後から爆発音が聞こえた
「そうそう。俺の権能で大体の物は自分の固有領域に出し入れ出来てな、、、戦ってる途中で攻撃している間に3本別に撃ったんだよな。固有魔法で遠隔で動けせるからな」
「っ!!まさか?!!」
{、、、やられたわね}
「安心しろ。殺しては無い、、、というか絶対に生け捕りにしろと言われてるんだよ」
ベルゼは表情を変えずにそう言う
(っ!エテル!)
エレボスの顔に焦りと絶望が映る
{っ!大丈夫みたい}
しかしベルがそう言った
{え?マジか?!}
{ええ。ギリギリで回避したらしいわ。少し肉をえぐられたらしいけど治療したらしいわ。槍も動かなくなったみたい}
{よかったー}
エレボスは安心した様子だ
逆に
「嘘だろ、、、いや、そういうことか」
ベルゼは仕留めれなかったことに驚愕する しかしどこか納得した様子だ
「まぁ、良い、、、逃がすわけにはいかねぇんだ、本気で行くぞ」
ベルゼは目の色が明らかに変わった
そして
「魔解!」
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