エレボスVSベルゼ 1

「居合・風鈴」

エレボスはまず神速の一閃をベルゼに打ち込む

キン

「うお!速いな。ベルフェの6割ってところだな」

ベルゼはそれを易々とまではいかないが軽く受け止める

「怠惰の司教は俺より倍近く速いのか?」

「ああ。いや、お前が弱いんじゃないぜ。あの人が化け物なだけだ」

「クズが化け物とはお前らの内情には泣けてくるな」

「痛いところを突いてくるな」

2人はそう話しながら激しい刀と槍の打ち合いをする

(エレボス、、、流石、アリス様が目をつけた人材だ。俺と打ち合って互角と言えるレベルだな。一応全てにおいて俺が上回っているが闇魔法があるから油断出来ないな)

エレボスと打ち合うベルゼは一切の油断も無く全ての動きと周囲を観察する

「アシッド・ウェーブ」

「ベル・トルネード」

ドカン!!

「なるほど。大罪司教、、、想像以上だ、面白い!」

対してエレボスはそう笑みを浮かべていうが

(待て待て待て!怪我してんだろ?!なのにこんな強いのか?!戦闘技術にここまでの差が。今はどうにか防御主体で誤魔化してるがこのままじゃ押し切られる)

内心はベルゼの強さに驚愕していた

「それに」

(ベルゼの魔力量500万、、、俺は1000万あるがこれが限界。対してあっちは確実に魔解が使える。流石にノーデメリットじゃないだろうから簡単には使ってこないだろうけど使われたら終わりだ)

「というかシラフで魔力量500万はヤバすぎるだろ」

そうエレボスが吐き捨てるように言うと

「俺は600年生きてるからな。当然それぐらいは出せる。ちなみにアリス様や3古参は2000年は生きてるからな、、、俺なんかに驚いてたら身がもたないぜ」

ベルゼが絶望的な返しをしてきた

「マジかよ!」

「というかベルフェゴール様と本契約する気なんだな。お前」

「っ!ああ」

「大罪の悪魔様と完全な契約をするのはアリス様以外に前例がないことだ。闇魔法も使えるとなると若いアリス様が出てくるわけか。流石にそんなのも野放しにするのは不味いな」

ベルゼは鋭い目線を向ける そして

「ちょっとギアをあげるか」

キン

「っ!」

(本気で来る気か)

エレボスは構える

「グラトニー・ザ・スピア」

「投げ槍?!」

そしてベルゼは槍を投げつけてきた

ビュン

それをエレボスはどうにか回避する だが

ドカン!!

「は?!」

その槍の威力にエレボスは唖然とした

(だ、大地が抉れた、、、いや、喰われたのか!)

槍を中心に槍を通った場所の15m以内にあった全ての物が消え去った

{あんなの喰らったら一撃で終わりね}

{言うな!目を背けさせてくれ}

ベルの言葉にエレボスは思わずそう返す

(まぁ。いい。獲物を捨てたなら少なくても弱体化はしてる)

エレボスはベルゼが武器を手放したことをチャンスと考えて一気に接近する

(徒手での戦闘もおそらく出来るだろう。でも今までよりはマジだ)

ベルゼが素手での戦闘もできると考え

「ラストベル!」

純粋な魔力を限界まで込めた純粋な最強の一閃をベルゼに叩き込む

「ベルゼビュート・インパクト」

それにベルゼは漆黒に染まった右ストレートで対抗する

ドカン!!!

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