20分

「教会どころか周囲の森ごと消し飛ばしちまったな」

魔法を放ったエレボスはそう呟きながらエテルを探す すると

「え?生きてるよな?」

全身血まみれのエテルが居た

{死んでないからさっさと治療して逃げなさい、、、1人食われた}

「っ!」

エレボスはエテルに素早く近寄ると

「ベルフェゴーラ」

治療を魔法をかける

「う、うう。な、何が?」

エテルは意識を取り戻し辺りを見渡すと

「っ!?え?!」

教会どころか辺りの森まで消し飛んでいることに気がつき混乱する

「混乱しているところ悪いが逃げるぞ!エテルがプルソンを支配していたことがバレてそのまま芋づる式に俺のこともバレて大罪司教様が襲ってきた」

そんなエテルにエレボスは要点だけ話す

(教会消し飛ばしたのは俺なんだけどそれは黙っておこ)

そんなことを考えながらエテルを立たせると同時に

「嘘だろ?!お前ヴェルフェゴール様の契約者なのか?!」

右手からベルゼのそんな声が聞こえた

「、、、なるほど。食った相手の記憶を見る感じの力か。マジでまずいことがバレたな」

(ベルと契約していることがバレたのはマズいな。ガープさん達には話してなかったのにバレたってことはエテル経由だな。無自覚に権能の暴走で渡ったか)

エレボスはそう考えながらどう逃げるかを考える

{今から全速力で逃げればどうにか撒けるか?}

ベルにそう聞くと

{スプライゼーションで刀に肉体を移せば。そうしないと逃げる前に食われて終わりね}

ベルはそう返した

{エテルが居るから無理だな。俺が戦ってエテルを先に逃がすか、、、アスタロトさんの権能でベルみたいに風で移動できないのか?}

{無理ね。アスタロトは干渉できる力自体はあるけどこの世界に来たことが無いから}

{そうなのか、、、ん?というかベルはこの世界に来たことあるのか?!}

{、、、今はエテルちゃんを逃がすことに集中しなさい。ちょっとした裏技であとで会えるようにしてあげるから}

エレボスの質問にベルは明らかなばつが悪そうになり話題を変えた

{、、、了解}

「エテル。後で俺から会いに行くから逃げてくれ、、、俺は1人で逃げ切れるがエテルは無理だ」

エレボスはエテルにそう指示を出した

「え?た、大罪司教と戦う気ですか?!」

エテルは自身を逃がすためにベルゼとエレボスが戦うということに気が付き顔を青くする

「大丈夫だ、、、俺には闇魔法の適性がある。ようは教祖様と同じ力があるんだよ」

「え?やm

「おっと口に出すな」

エレボスは優しくエテルの顔を塞ぐ

「安心しろ。また会える。走れ」

「っ!はい!」

エテルは全速力でベルゼとは逆の方向に走って行った

「逃がすか!」

当然ベルゼは逃がさないとばかりに目無しの顔面を無数にエテル目掛けて放つが

「逃がすんだよ!エアロインフェルノ」

エレボスがそれを大方焼き尽くす

「俺の技を、、、闇魔法か」

それを見てベルゼはそう悪態をつく

「っ!なんで知って」

しかしエレボスは自身が闇魔法を使えることがバレていることに驚愕する

「ん?あ、バレてるぜ。それこそ4年前にモラクスを倒した時点でな。ついでに言うとベルフェゴール様系統の悪魔と契約しているってことも確信は無かったが推測はされてるてたぞ」

「なんでバレてんだ?」

エレボスがそう聞くと

「言うと思うか?」

ベルゼはそう返した

「だよな」

{何分ぐらい稼げばいい?}

{20分}

{長いな、、、気合入れていくか}

そうしてこれから長い関係を持つことになるベルゼとの最初の戦闘が始まる

{ところでエテルちゃん裸で逃げて行ったけど、、、色々と大丈夫かしら}

{あ}

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