因縁の相手

「ということで俺が来たうえにお前がここに居ることが分かった理由だ」

「なるほどな、、、ベルフェ司教には機会があったら今回の恨みとエテルに与えた被害を拳に込めて殴り殺すとするか」

ベルゼの説明にエレボスはエテルのこともありベルフェに殺意を覚える

「はは。ベルフェ司教は大罪司教の中で戦闘力では最強だ。他の3古参とも一線を越えてるレベルだ」

「3古参か、、、嫉妬・色欲・怠惰の3司教か?」

「ああ」

エレボスの質問にベルゼはそう返した そして

「あの3人は悪魔教団の創設メンバーらしい。正直あの3人と俺達他の大罪司教3人と元強欲司教の4人全員で3人のうち1人に襲い掛かっても勝てないだろうな」

そう断言した

「それは、、、お前が弱いのか?それとも3古参がヤバすぎるのか?」

「俺が弱いが3割、3古参が強いのが7割ってとこだな。正直、俺はセラフの聖騎士団長相手に勝てると断言ができないほど弱い。才能も無いしな」

「新入りを除く最弱で聖騎士団長と互角か、、、大罪司教ヤバすぎるだろ」

ベルゼの謙遜じみた言葉にエレボスは乾いた笑いしか出ない

「それで?一応確認なんだが素直に付いてきてくれたりしないか?無駄な争いは良くないだろ」

そしてベルゼがそう言ってきた

「エルピスって呼んだってことはフレデリカと俺の関係は大体分かってるだろ?なのに逃げ回っている時点で回答はお察しだろ。答えはNOだ」

それにエレボスはきっぱりとそう返した

「そうか。教会を破壊するのは嫌だし悲しいが力づくで連れて行くとするか」

そう言うとベルゼは槍を構えた 

「っ!」

エレボスも刀の鞘に手を掛けた

(大罪司教か、、、ケガしてるのがどれくらい動きを落としてくれるか)

{勝ち目ある?}

{3%ぐらい}

{ほぼ無いな。逃げるか}

ベルの言葉から即座に逃走を決める

だが

「って戦う前にな」

ベルゼは槍の構えを崩した

「先にエテル以外の教会の住民に会わせてくれ。エテルの権能ですでに死んでるなら死体で構わない。しっかりと埋葬する準備はしておきたい」

そしてそう言ってきた

「、、、エテルの権能についてどこまで?」

「ほとんど全く。一応行きがけにアリス様からエテルには精神汚染と怠惰の権能に気を付けろと言われてるぐらいだ」

「、、、全員魂を変異されて生かされてるが死んでるも同然だ。好きにしろ」

「マジか。そうさせてもらうよ」

そしてお互いに武装状態が解除された瞬間だった

チャキン

「「え?」」

エレボスの愛刀・黒牙が突如鞘から抜かれベルゼに刃が襲い掛かった

キン

「、、、その表情だとお前の意思じゃないな」

ベルゼはそれを槍で跳ね返しそう言う

チャキン

「俺の契約している悪魔は自動回避・防御してくれるんだがついに自動攻撃までやったからようになったようだ。そしてそれが発動したと言うことはお前死体を回収することが不都合ということだな」

{よくわかってるわね。私が制御するから全力で教会を吹き飛ばして。エテルちゃんは死なずにはすむから思いっきりやっちゃって!}

{了解}

ベルの指示にエレボスは従い構える

すると

ビュンビュンビュン

エレボスの周りに風が渦巻く

「教会ごと破壊するガープ達を消したばす気か!」

ベルゼはエレボスの考えを察し

「やられる前に1人でも!領域展開・無限暴食!」

どこか聞いたことのある技名を言うと

バクバクバクバクバク

「なっ!」

ベルゼを中心に半径10mほどの目のない顔が無数に出て周囲を文字通り喰らい尽くしていく

「なんかどこかのアニメで聞いた技名だな」

(でも結構ヤバさは再現されてるな)

エレボスは前世の記憶にある思い出を感じながら自身にも向かってくる攻撃を回避していく 

そして

「原罪の女王。怠惰の化身。しかし何時は我を助けし偉大にして強大な真神。そのお力をお貸しください。全て消したばす深淵の暴風をここに」

呪文を詠唱し

「ベル・フェ・ゴール」

ドカン!!!!!!

教会を消し飛ばした

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