2章 勇者への軌跡
カエデの苗木
ヤマト
「よし!港が見えてきたな!」
「漁船みたいなのはあるけど少ないな」
港を見ながらエレボスはそう漏らす
「クラーケンが居たからだろうな。ほら、みんな私の船が帰ってきたことに唖然としている」
そう言うとカエデは港の人を指さした
「驚いてますね、、、このイカはどうしますか?」
「ギルドの人呼んできて買い取ってもらうわ」
「なるほど」
「さっ!港に到着するわよ」
「おー!」
コトン
「世界巡りの一歩目。最初はヤマト」
船から降りたエレボスはそう呟いた
「ようこそヤマトへ少年」
同じく船から降りたカエデがそう言う すると
「カエデ様?!」
「おかえりになられたのか?!」
カエデが居ることに周囲の人間が驚いている
「え?ただの家ではないとは思っていたがカエデさんて結構なお嬢様?」
エレボスがそう聞くと
「エーテル王国でいう公爵家並みの権力はあるぞ」
「、、、マジか」
(そんなお嬢様が他国に行ってていいのか?)
そんなことを考えていると
「ギルドの者です!クラーケンを討伐したというのは本当ですか?!」
ギルド職員が数人来た
「ああ。船の上に死体がある。革さえ以外はそっちで買い取ってくれ」
「確認してまいります」
ギルド職員達が船に入る
「悪いけどギルドへ話を通さないといけないから着いてきてくれ」
「はーい」
(そういえば冒険者登録してなかったな。このタイミングで登録しておくか)
「確認しました!確かにクラーケンですね、、、カエデ様が?」
「いや、私ではない。このエレボスという少年がだ。ヤマトに用があったようだがクラーケンのせいで行けなかった私と全く同じ状況だったからクラーケン討伐を条件にここまで」
「なるほど、、、まだこんな子供が。魔の加護でしょうか」
「っ!ギルド職員がそんなこと言っていいと思っているのか!!」
ギルド職員の発言にカエデが激怒する
「す、すいません。でも、、、信仰の自由はその」
「公にそれを出すな!さっさとギルドに行くぞ」
「「は、はい!」」
そうして2人はギルドへ向かうのであった
???
「ワァラク様。サンモンジ家の小娘が帰って来たそうです」
「何?!クラーケンが居たはずだろ?!どうやって?」
「何でも連れの少年が強いらしく」
「なるほど、、、もう少しでこの国へ抜けないくさびを打ち込めたというのに」
「殺しますか?」
「いや。流石にそれはマズい。今まで通りに行こう」
「了解いたしました」
「ただ、ヤマトに居る全司教をここに集結させておいてくれ。緊急時が怖い」
「はっ!」
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