エレボスvsフレン 2
「ぐぅ!」
フレンは腕を切り落とされた痛みに歯を食いしばっていた
「誰?!お母様じゃ無い」
フレンがフレイヤの姿をした者を見てそう言うと
「俺だよ」
フレイヤの姿がエレボスに変わった
「っ!どうやってあの攻撃を?!それに今の幻術は?」
「手札をバラすとでも?さて片腕切り落としたし色々と動きに制限が付いただろ?こっちのターンだ!」
エレボスは刀を構えると
「神の憎悪。神の厭悪。神の嫌悪。それを現世に写す煉獄の業火。無限にして夢幻の闇」
詠唱を始めた そしてその技は
「ジ・バッド・イマジナリー」
神の聖と人の邪を混ぜた禁断の業火を刀に纏わせそのままフレン目掛けて放った
「ゼロ・ストーム!」
フレンも即座に魔法で応戦する
そして双方がぶつかった瞬間
ドカン!!!!
激しい爆発が巻き起こる
相殺 エレボスが詠唱魔法なのに対してフレンは無詠唱であることから完全にエレボスはフレンに魔法では勝ち目が無い
しかしエレボスははなから魔法勝負で勝ち目があるなど一切考えていない
「はっ!」
爆発の隙をぬって先ほど回避した時と同じ影移動を駆使してフレンの間近まで迫り刀を振り下ろした
(魔導士、しかも片腕が無いお前が近接型の俺の刃を受け止めることは)
ガキン!!!
「っ!」
「不、、、可能」
エレボスの刀はフレンの杖によって受け止められた
「お母様が私に杖での近接戦教えてたから対処出来たけど、、、普通の魔導士だったら確実に今ので終わってた」
フレンは自身が下手したら負けていたという状況に顔を青ざめさせる
しかし
「嘘だろ、、、」
渾身の一撃を止められたエレボスはそれ以上に顔を青くしていた
「プランBだ。ゴリ押しで押し切る!」
エレボスは
ガキン
「近接戦!」
近接戦に持ち込むことにした
しかし
ビュン!
「申し訳ないですがお受けしませんよ」
フレンはエレボスと全く同じ風で動くという方法で距離を取り
「トルネードヒュドラ!」
風の大蛇達をエレボス目掛けて放つ
「邪魔だ!」
ズバン!!!
それをエレボスは強引に魔力を纏わせた刀で強引に大蛇を切り裂いたり躱したりでそのままフレンに迫って行った
「はっ?!!」
そんなあまりにも自殺行為な突貫にフレンは驚愕する
そして
「抜けた!!」
全身血だらけで内臓が今のもこぼれだしそうな腹の傷にそのまま落ちそうな左腕という文字通りいつ死んでもおかしくないほどの大怪我を負いながらもエレボスはフレンに迫ってきた
(そんな傷じゃ刀もまともに振る事すらままならないだろ?!バカなのか?!)
フレンはそんなエレボスに驚愕する
「特攻で勝てるほど私は弱くは無いですよ!」
フレンはここで決めると逃げるのをやめ杖を構えた
そして
「ベルフェゴーラ」
ガキン!!
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