悪食の盗賊
団長ジャンヌ・フローレンス
「待て!反逆者共!!」
数百の馬に乗った聖騎士が馬に乗った数十の獣人などを追う
「クソ!しつけぇな!!」
先頭を走る獣人の少女は純白の毛を血に染めそう吐き捨てる
「団長!もうすぐで森ですがこの後どうするんですか?!」
黒耳の猫の獣人が少女に聞く
「迎え撃つ!私達の居場所が割れるのは痛いが仕方がない!」
「し、しかし相手の指揮官は副隊長ですよ?!万全の状態なら勝てるでしょうが今の傷ついた団長では!我が足止めをしますから団長は他の物を率いてお逃げください!」
少女の言葉に猫の獣人はそう返す
「、、、ダメだ。副団長のお前を切り捨てることは後々に響く。私には最悪あれがある。それをするなら私がやる」
しかし少女はそれを許さない
「ひとまず森にいるメンバーは精鋭だ。戦うこと自体はできるはずだ」
「了解!お前ら!団長に続け!眼前の森に入る!」
「「はっ!!」」
そうして少女達は森へ入った
「タクト!拠点に居るメンバーは何人だ?」
「100ほどかと。数的劣勢は変わりません」
タクトがそう答えると
「そうか。だったら私があの副隊長とその他兵を止める。その間に拠点にここと拠点に居るメンバー全員をお前が率いてエモクロア共和国へ逃げろ。あいつらも私と殺りあえば無事では済まない。私の身柄を手に入れたらその後に追撃はしてこないだろう」
少女は即座にそう指示を出した
「「なっ!」」
それを聞いたタクトを除く他のメンバーは絶句した
「っ!それが最適解なんですか?」
タクトはそう聞く
「ああ。最適解だ」
そして少女はそう答えた
「わかりました。全員行くぞ!!」
「っ!!了解!」
タクトや他のメンバーは苦渋の顔をして森に入った
「さて、、、美食の盗賊団、団長ジャンヌ・フローレンス、、、テメェら全員ぶち殺す女の名前だ!!」
そしてジャンヌは聖騎士達に向き直りその牙と爪を露わにした
「ふ、副団長!団長は大丈夫なんですか?!」
「捕まったらなんかしたら!」
「ど、どんな酷い目にあうか!」
森へ入ったメンバーからは少女を心配する声が次々に出る
「安心しろ、、、団長には最後の切り札がある。相手が聖騎士の副隊長ともなれば確実に通用する」
それにタクトはそう返す
「我達が今しなければならないのはここを逃れその後団長を救う方法を考えることだ。メルトのおっさんの力も借りたいが、、、連絡がさっきから取れない。厄介だ」
そしてこれからの指針を示す
だが
(団長を救うのは絶望的難易度だぞ、、、我ですら上位聖騎士1人相手にするので限界だ。どうすれば)
タクトの内心は荒れていた
「副団長!前に子供が2人!」
しかしどうやらそれは解決に向かいそうだ
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