帰宅

エレボスが目覚めて1日が経ち

「それでは、失礼させていただきます」

「はい。お気をつけて」

「改めてエレボス殿、、、今回の一件本当に感謝を」

ヘルメス家本家の正門でエレボス達は一堂に会す

「はー」

「エクレア。とても惜しいし悲しいけどこればかりはしょうがないわ」

「ごめんなさいね。流石にエレボスを騎士見習いにされるのはいろいろとね」

「わかってますけど、、、」

「別に今生の別れってわけじゃないんだから」

俺が寝ている間にフレデリカが話をまとめていたことで目覚めた次の日にベルムート領へ戻ることができるようになった

(公爵家の権力全力で振るってまで俺を手元に置こうとしたのにこうもあっさり引き下がるなんてフレデリカなにしたんだ?)

エレボスがフレデリカの手腕に興味を抱いていると

「エレボス殿。改めてエクレアを助けてくれたこと心から感謝を」

バロラントがそう言って深々と頭を下げた

「私からも母親として本当にありがとう」

そしてメーテリアも頭を下げる

「え、えっと、、、」

それにエレボスはどうすればいいかと動転する

「ふふ。こういうのは素直に受け取っていいのよ」

「な、なるほど。そういえば、エクレア」

「ん?なに?」

「その、、、右目は大丈夫なのか?」

エレボスはどこか申し訳なさそうにそう言う

「え?命があっただけで奇跡よ。片目程度安いものよ」

しかしエクレアは生きているだけで満足といった様子だ

「そ、そうか」

「、、、エレボス。本当に見ず知らずの私のために命を懸けて私を守ってくれてありがとう。私を見捨てればあんな大ケガも、、、それにアクアさんも。本当にありがとうね」

「っ!何、、、かわいい女の子は助けるっていうのは男の子のロマンだからな。それにアクアの件も俺のケガも全部アーデン魔国が悪いんだ。気にすんな」

「ありがと。それじゃー、またね」

そしてエクレアは笑顔でそう言った

「ああ。フレデリカ、、、行こう」

そしてエレボスも帰ろうとする だがそこに声を掛ける人間が居た

「エレボスさん!」

「ん?マカロンちゃん、、、どうしたの?」

それはエクレアの妹、マカロンだった

「エレボスさん、悪魔に狙われているって聞いたからこれ!お守りです」

そういうとマカロンは青い宝石が付いたペンダントを渡した

「っ!ありがとう!」

「気を付けてくださいね!」

「ああ」

マカロンからもらったペンダントを首から下げてマカロンに笑みも向ける

「、、、エレボス」

「ん?どうっ!!

チュ

「、、ふふ。私の初めて、、、上げるよ」

「ほへ?」

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