生きているだけで脅威になる元貴族長男 ~闇魔法最強~
晴れ雨
1章 幼少期編
転生
(うん!転生したなこれ)
突然失礼。俺の名前は、、、思い出せん!そっちで適当に決めてくれ
俺の眼の前にはいかにも子供産みましたと言った様子の美女と涙を流して俺を抱ているダンディーな男が居た
(十中八九、俺が生まれた瞬間だな。周りには数人女性が、、、助産師か?)
そんなことを考えていると
「あなた。この子の名前どうするの?」
母親らしき女がそう言った
「そうだな、、、エレボス。ベルムート・エレボスだ」
そして父親らしき人物がそう言った
「良い名前ね。エレボス。あなたに悪魔の加護がありますように」
チュ
「ふぇぁ!」
(うぉ!額にキスされた!ラッキー)
「はは。お母さんにキスされた喜んでいるぞ」
「ふふ。これからいっぱいしてあげるわよ!」
(天国?!)
そんなことをエレボスが考えていると
ガタッ
「お母さま!私の弟生まれたの!」
部屋の扉が勢いよく開き女の子が入って来た
「エリン。もっと静かに入りなさいといつも言ってるでしょ」
母親がエリンと呼ばれた女の子にそういうと
「ごめんなさい!それよりもその子が私の弟なの?」
一応謝りながらも母親の注意を流してエリンは近づいてきた
「はー。ええそうよ、あなたの弟、エレボスよ」
母親はため息をつきながらもそう言う
「エレボス!私がお姉ちゃんのエリンよ!これからよろしくね」
エリンは俺の顔を見ながらそう言って頭をなでてきた
「これからはお姉ちゃんなんだ。エレボスの模範となるような行動をするんだぞ」
「はい!」
父親の言葉にエリンは元気よくそう言った
夜
「ふゃへ」
(ダメだ。しゃべれない。やっぱり赤ちゃんの体はうまくしゃべれないな)
エレボスはしゃべろうとするがうまくしゃべれなかった
(一先ず現状の確認をするか
・まず俺は転生した。記憶は知識は覚えているが人間関係や自分が無いものだったとかは一切覚えていない。
・そして俺が転生してきた世界はおそらく中世ヨーロッパぐらいの社会レベルの世界だろう。部屋の装飾や家具を見ればそれは分かる
・俺の生まれた家はおそらく貴族の家だ。最初助産師だと思った女たちはメイドだろう。立ち振る舞いや言葉使いからわかる
(これからわかることは)
俺は知識以外のすべての記憶を失って中世ヨーロッパ時代レベルの異世界にベルムート家という貴族の家の長男として生まれた。家族構成は父母と姉、あとメイドが居る
(これだな。ひとまず貴族転生というテンプレートで勝ち組の家に生まれたみたいだな、、、よし、ひとまず寝るか)
そうして転生一日目は終わったのであった
一週間後
(暇だ!)
転生から一週間経ってエレボスは暇で死にそうだった
(娯楽がないもない!食事は味薄いし)
赤子なのでやることはない上に食事も赤子向けのためか味が薄いので楽しみがないのである
(一応散歩ともう一つ楽しみはあるが、、、圧倒的に暇なんだよな)
たまに母親やメイドが散歩で外に連れて行ってくれる
(家の周りは南以外は全部森しかない。森には川や山菜などの自然の恵みは豊かだがモンスターが出るらしい。モンスターとか完全に異世界転生だな。魔法もあるといいんだが。南は村があるみたいでそこの村人が領民みたいだな)
ベルムート家の周りは自然に囲まれており南にある村に住んでいるのが領民だ
(歩けるようになったら村行きたいな)
そんなことを考えてるともう一つの楽しみが現れた
ガチャ
「エレボス!お姉ちゃんが会いに来たわよ。またいっぱいお話しした上げる」
それは姉のエリンの話を聞くことだった
「きゃきゃ!」
(姉さんの話は普通に楽しいし、何よりこの世界を知れるから助かるんだよな)
「今日時間があるからいっぱいお話してあげるわ!」
(お!ラッキー)
「今日話すのは世界の国々ね!」
そういうとエリンは持っていた地図を広げた
「まず私たちが住んでいるのが東の{エーテル王国}で商業と工業が豊かな国よ。私達の家は王国の極北にあって侯爵家らしいわ」
({エーテル王国})
「次に南のサフラン王国!ここは宝石や香辛料などが有名な国よ。ただとても暑いらしいわ」
(インドみたいなところか?)
「次は北のアーデン魔国。ここは軍事国家として有名な国らしいわ。なんでも悪魔様の力を使う人が居るんだって」
(なんかヤバそうだな)
「そして西のエモクロア共和国。自然がとても豊かでエルフの女王様が昔に周りにあった国をまとめ上げた名君らしいわ」
(エルフ?!そんなファンタジーもあるのか!)
「最後が中央に位置する{セラフ神聖国}ここは神セラフを信仰するセラフ教の国らしいわ。セラフ教はアーデン魔国以外では結構信仰されているわ」
(絶対地雷の国じゃねえかよ!!)
「この5国以外にも国はあるけどこの5国が5大国と呼ばれている世界を統べる国よ」
(なるほどな、、、やばそうな国が2つあったが気にがしたがまー、良いか)
この世界の国々を知ったエレボスは嬉しそうだ
すると
「エリンお嬢様。旦那様がお呼びです」
メイドが部屋に入ってきてそう言った
「えー?今エレボスと話しているのに、、、急がなくちゃダメ?」
エリンが嫌そうにそう言うが
「はい。緊急性の高いことだと」
「わかったわ!ごめんねエレボス。また話しましょう」
そう言ってエリンはメイドに連れられて部屋を出て行った
(5大国か、、、いつか全部の国に行ってみたいな。それにしてもエルフ居るのかよ、、、ケモミミと居たりしないかな)
そんなことを考えながらエレボスは自分の未来に期待を持つのであった
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