お前にその覚悟があるのか?
「そうなのか、、、」
「ああ。精神的な問題が起こると消失するみたいだ。カルト以外にも何件か実例がある」
「、、、それで公爵級って化け物過ぎないか?!」
「、、、俺と互角っていう意味だから君主級だな。一応命掛けという枕詞はあるが」
「復活させれないかな」
「死者蘇生は禁忌だ、、、007によって消されるぞ」
「あの世との接続はしない。魂を俺が回収してたんで肉体さえ用意できればだ」
「、、、なるほどな」
ロンドはそう呟いた
「まー、それはこれから方法を考えるとして、、、あと他に聞きたいことは」
エレボスは少し考え
「ロンドの目的って何なんだ?」
そう聞く
「女王を椅子から降ろすことだ」
そしてロンドははっきりとそう答えた
「なるほどな、、、ありがとう。最後に聞きたいんだが大臣としてこの国の今を知りたい」
「セラフが完全にこの国を狙ってきている。奴隷解放なんて馬鹿すぎる」
ロンドは嫌悪感を露わにしてそう言った
「そうなのか」
「だけど公の場では賛成してる」
「え?」
エレボスは首を傾げる
「下手に反対すればセラフに目を付けられて潰される。女王も賛成派だからな、、、ただ、経済的にしっかりとしたうえでやるべきだとかそう言う問題にならな言い訳をして時間は稼いでいるが、、、保って後3年だろうな」
「なるほど、、、」
(状況はかなり悪いな)
「というか、、、俺は正直この国がどうなると知ったことじゃない。個人的な理由で美食の盗賊団として動いている。エレボス君はどうするんだ?」
「え?」
「奴隷解放令はこの国を終わらせることになるがこの国の人間が終わらせることではない、、、そして奴隷は今までよりはいい生活を送れる可能性が高い。ようは国民の幸福度とかの平均は下がるだろうがその差の大きさも下がることになる」
「、、、」
「エレボス君がジャンヌを助けるということはこの国の奴隷を苦しめるということだ、、、そして世界のほとんどの人の望みを潰すということだ。あえて厳しい言葉で言おう。お前にその覚悟があるのか?」
「っ!!!」
エレボスは気づかされた 今までと違いこの国での行動は文字通り世界の進む先を曲げ、世界の敵となる選択であり、、、それは自己満足ではないかということを
「、、、ゆっくりと考えてみてくれ。まだ時間はある。世界をよく見たうえで知ったことをすべて含めて結論を出せばいい。どっちの味方をするのか、あるいはどちらの味方もしないのかをな」
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