謁見

「顔を上げていいですよ」

「はっ!」

エレボスは顔を上げる

「フレデリカ殿の息子殿に会えるとは思ってもみなかったな」

「私もまさかアリア陛下に謁見できるとは思ってもみませんでした」

そう言いながらエレボスは横目でロンドを睨む

(考えをまとめるために女王に会いに行こうじゃねぇよ!!いきなり国家元首に合わせるな!!なんで12歳の家出少年が大国の国家元首2人と顔見知りなんだよ!)

エレボスは内心発狂状態だ

「ふむ、、、我が父、勇者カルトと同じ予言の勇者として疑いようのない強さを持っているな。その年で魔力量が10万、、、素晴らしいわね」

アリアはそう呟く

「まだ勇者としては覚醒していないんですけどね」

(本当にカルトの娘なのか?蘇生されたり孤児であったとかの要素が見えないが)

アリアとしゃべりながらエレボスは疑問を募らせていく

(でも、昔話通りならメルトの母親であった九尾の獣人とカルトの間にできたという証拠に九尾の尾があるしな。目が白くないのが気になるが、、、悪印象持たれること覚悟で聞いてみるか)

エレボスはそう考えると

「アリア陛下。大変失礼なことを理解したうえでお聞きしたいのですが、、、勇者カルトの娘ならばなぜ目が白くないのでしょうか?」

そう聞いた

「ああ。私と母が交わった時の父はまだ未熟であったのに対しては母は最強の獣人として完成していたので母の力によって勇者の力が押されているのではだそうです、幼いころは白い眼だったとロンドから聞いています」

「あー!なるほど」

(確かに筋はしっかりと通ってるな)

「ところで私も少し聞きたいんだが、、、単刀直入に聞く、美食の盗賊団の頭であるジャンヌと面識がありますね?」

「、、、ありますね。この国で最初にあった人間なので」

「ジャンヌが白い眼を持っているというのは本当なのですか?」

「え?ええ、、、間違いなく我が母と同じ眼でした」

エレボスがそう答えると

「、、、あの特徴的な白眼は{勇者関連}{教皇関連}{エルピス家関連}の3つに関係していないとならない。となるとジャンヌはどれかの関係者であるはずなんですよ」

アリアはそう告げた

「っ?!そ、それって」

(ジャンヌとメルトは血の繋がった親子じゃない、、、ジャンヌの本当の母親は当時に教皇ってことか?!!)

エレボスはとんでもない胸糞な真実に気が付く

「騒動の通り、、、ジャンヌは本来はセラフ神聖国の関係者です。そしてジャンヌは盗賊団や反逆者と酷評されていますが私以上にこの国のことをよく考えていることでしょう。敵対していることは誰も幸せではありません。まー、確実にセラフの不祥事なので上層部は喜ぶかもですが」

エレボスの驚愕を見たアリアがそう言う

「、、、お願いがあるのですが私とジャンヌを繋げてくれませんか?」

そしてエレボスにそう言った

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