目的
「なっ?!」
「っ!」
アリアの言葉にエレボスは驚愕をロンドは苦悩を見せた
「私も理解しています。奴隷解放令はこの国を殺す選択です。しかし私が守るべきは国ではなく国民です。最悪セラフの傀儡となろうとも構わないと考えています、、、ですがジャンヌやそれに率いられた美食の盗賊団、奴隷解放令の危険性に気づいた知のある反乱支援者と協力して国一丸となれば傀儡にまで落ちる事は無いと私は考えています」
アリアがそう言う
「、、、」
(ジャンヌとアリアさんの関係て姪と叔母ってことだよな、、、複雑だろうな)
「その、、、その考えを全てとは言わずとも公表すれば伝わるのでは?」
エレボスがそう聞くと
「すでに、行っています。{同じ国を思う我々が敵対することこそが最もこの国を傷つける行為になる。手を取り合ってこの国をより良い方向に進ませようじゃないか}と。公にはセラフよりですから根底を交付するわけにはいきませんでしたがジャンヌになら伝わると考えていました」
「なるほど、、、それで返答は?」
「{ジャンヌ陛下の思いは理解した。そのうえで私達は例えいばらの道をこの国に引くとしても汚らわしきセラフをこの国に侵食させることはしたくない}と内密の手紙で、、、ジャンヌはどうやらセラフのことを毛嫌いしているみたいで。何か事情は知りませんか」
「んー、、、」
(言っていいのか?)
エレボスが横目でロンドを見ると
{横に振ってる}
ダメだと言わんばかりに小さく首を振っていた
「心当たりはないですね」
「そうですか、、、あの白い眼に理由がありそうですが。やはり一度対面でしっかりと話したい、、、」
アリアは強い意志を持ってそう言う
「、、、私にはこの問題はよくわかりません。ですがアリア陛下もジャンヌも同じぐらいこの国を思っている音は深くわかりました、、、ジャンヌにはこの後に色々と話してみます」
そんなアリアにエレボスはそう答えた
「お願いします」
こうしてエレボスとアリアの会合は終わりを告げた
「アリア様にジャンヌの出生を話せば複雑なんてもんじゃない地獄が起こる。ジャンヌ一人に反セラフの意思を持つ奴が集まったり、ジャンヌが無理をしてジャンヌを助けようとしたりとな」
廊下を歩きながらロンドがそう言う
「それはやばいな、、、でも、俺は手を取りあえる道を探します」
「そうか、、、俺は俺の願いをかなえるよ」
「ああ」
目的は相反するとまで引かなくても敵対する可能性がある
それを理解しながら2人は廊下を歩く
「ん?」
そしてエレボスは気が付いた
「アヤメ?」
とある一枚の絵に描かれた女性がアヤメに似ていることを
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます