サフラン王国の現状
「この国の現状を聞きたいって?」
夕食を食べながらジャンヌはエレボスの話を聞く
「ああ。これから動くにも情報が無さすぎてな、、、」
「確かに情報は大事だな。エレボスはこの国のことをどこまで知ってる?」
ジャンヌに聞かれると
「1500年前まではサフラン王国とバビロニアという2つの国があって1500年前にそういつされてそれから少ししてアリア・ロマノフが女王に即位。それからずっと即位している。この国の問題は奴隷問題。特産物は香辛料、、、ってところだな」
エレボスはそう答えた
「間違いは無いな。となると、、、」
ジャンヌは少し考えると
「よし。まずだがこの美食の盗賊団の目的は何だと思う?」
そう問いを出してきた
「え、、、この国を守る事か?」
「何から守ると思う?」
「、、、セラフ神聖国からか?」
「正解。あいつらはもはや悪意無くこの国を支配しようとしてやがる。それから守るために私達は戦っている」
ジャンヌは硬い意思のある眼でエレボスを見た
「なるほど」
「そしてそれは20年前ぐらいまではただセラフもクソどもへの嫌がらせで済んだんだが、、、20年前に即位した教皇ソフィア・ラファエルのとある公布によって状況が大きく変わった」
「どんな公布だったんだ?」
エレボスがそう聞くと
「奴隷解放令の制定だ」
ジャンヌはそう答えた
「ど、奴隷解放令?!つまり今居るサフランの奴隷を解放するっていうことか。なんて恐ろし、、、ん?普通に良い事じゃないの?」
エレボスは首を傾げる
「ああ。悪しき奴隷という文化を廃止し全ての人間に自由を与える。素晴らしい内容で私も数分はソフィアに感銘を受けたよ」
ジャンヌもそれに同意する
「だけどな、、、冷静に考えると奴隷解放令が本当に行われた場合は確実にこの国は崩壊するって気づいたんだ」
しかし直ぐにそう言った
「ん?どういうことだ?」
エレボスが首を傾げると
「今この国の人口は5億人だ」
「多いな?!」
「そして奴隷の人数は7000万人。10%を超えてる、、、そんな人数が一斉に解放されたら仕事や食料、土地とかもろもろが足りなくなる。そうなれば国は崩壊する」
「っ!!」
ジャンヌの説明にエレボスは絶句する
(そうか、、、解放した後が問題なのか)
「もちろんこの国の上層部もセラフ上層部もそのことは理解している。その対応策としてセラフの力を借りることになってるが、、、あんな国の影響をそのレベルで受け入れれば取り返しのつかないレベルで崩壊する。それだけは避けないとヤバいんだよ」
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