フレンの願いと目標

「やっぱり王女様になると素を晒すのはまずいんですか?」

「はい。この国の王女として恥ずかしく無い振る舞いをしなければならないので、、、お母様にはこのこと言わないでくださいね」

エレボスの問いにフレンはそう言った

「フレイヤさんに言われてその振る舞いを?」

「いえ。お母様は私が多少ヤンチャでも許してくれると思います。でも今更素を見せるのは恥ずかしいので」

フレンは顔を赤くしてそう言う

「なるほど、、、ところでやっぱり国の外へ行きたいんですか?」

「はい」

「、、、私みたいに家出してみては?」

エレボスはそう提案する

「エレボス様はお強いですからそんな事が出来ますが私は弱いですから」

しかしフレンはそう答える

「、、、」

そんなフレンを見て

(メルトの奥さんみたいに抑圧されて爆発したら良くないと思うんだけど、、、大丈なのかな?)

エレボスはそう思ってしまう

だが

「でも、今の生活でもある程度刺激的ですしまだまだ私は未熟ですからお母様の心配もわかるんです。それにお母様はとある条件を満たしたら国を出ても良いとおっしゃってくれたんです!だからそれまではお母様の言いつけは守ります」

そんな心配はどうやら無いようだ

「ある条件?」

「1人でこの国を一周することとセラフ神聖国立学園の入試において全ての科目で9割を取ることそしてお母様と戦って足以外を地面か壁に叩きつけたら良いと!すでに一周することと9割とる試練は終わらせたのであとは強くなるだけです」

フレンはそう言ってやる気を見せる

「なるほど、、、母さんもそれにしてくれれば良いのになー」

そんなフレンを見てエレボスは不満そうに言う

「え?確かフレデリカ伯母様ってとんでもなく強いんじゃ?お母様でももう勝負になるか怪しいって、、、」

「、、、ベルの力を戻してその上で今やってる特訓が終われば行けると思うんだけどなー」

「確か今エレボスさんの力の大半をご友人に渡してて今ご友人がここへ向かってきてるんですよね」

「ああ。俺の力ってわけじゃ無いんだがそれさえ戻れば母さん相手じゃない限りは逃げ切れる、、、ん?というか俺、母さん相手でも逃げれるな」

(ハジメへの転移でいつでも逃げることは出来るのか)

エレボスはふとそのことに気が付いた

「そうなんですね、、、ところでエレボス様は今はどれくらいお強いんですか?」

「え?、、、実際どれくらいなんだろうな」

フレンの問いにエレボスも今の自分が実際どれくらい強いのかを考える

「模擬戦いたしませんか?2週間後に」

するとフレンが突如そう提案してきた

「良いけど大丈夫なのか?フレイヤさんが嫌がりそうだけど」

「模擬選程度ならスモアとよくやっているので大丈夫ですよ。ではちょうど二週間後の午後でよろしいですか?」

「ああ。よろしく。それじゃー、俺は帰るよ。自分のこれまでを振り返れて楽しかったよ」

「はい。ありがとうございました」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る