強欲の強情

「、、、うれしいなぁ」

マカロンはエテルの精神世界を歩きながらそう呟いた

「ここはエテルの記憶によって生成された世界、、、そしてまだ数年の付き合いであるにも関わらずマカロンさんに関する物が多い。それだけエテルにとって記憶にも魂にも刻まれているのでしょう」

「ふふ、、、でも、いい思い出だけじゃない」

マカロンは一枚の額縁がある

そこには全裸のエテルの上に全裸の男がのしかかっている絵があった

「それは、、、あぁ、ガープ司教を支配した時でしたか、、、エテルを守るためとはいえ恐ろしいことをエテル自身にさせてしました」

アスタロトは申し訳なさそうにそう呟く

「、、、あの?アスタロトさん」

「なんでしょうか?」

「エテルを襲ったのは、、、エテルの家族を支配したのは誰なんですか?」

マカロンがそう聞くと

「見た通りです。ベルフェですよ」

アスタロトはそう答えた

「私の姉は薔薇のような女性です。綺麗な物には棘があるような、、、あの時のベルフェさんはそんな、、、女性の目でした。精神支配という単語が出てるんです。エテルに何かしら催眠を掛けて、、、っていうオチでしょう?」

それにマカロンはそう返した

「、、、賢いですね。正解です」

そしてアスタロトはそれを認めた

「正直、、、今すぐにでも真犯人を話したいのですが、、、悪魔契約の制約で話すことが出来ません。ですから、、、どうか、、、どうか醜い嫉妬で無関係のエテルを襲った犯人を突き止めてください」

そして振り返りマカロンに深々と頭を下げてそう言った

「あたりまえです、、、私の友達、、、いや、違うよね。私の女に手を出した間女は私が必ず潰します」

それにマカロンはそう返した

「、、、そう。なら、これは私からの贈り物。エテルを救ってもらう対価とでも思っておいて」






「ここよ」

「、、、エテル」

マカロンはエテルの居場所に辿り着いた

「エテルに伸びている9本の鎖がエテルの闇の感情の現れよ、、、あれを破壊しない限りエテルは目覚めれない」

アスタロトはそう指さす先には四肢を拘束する8本の鎖と胸に刺さった1本の太い漆黒のがあった

だが

「、、、8本壊れていますけど、、、なんでですか?」

通常の鎖はすでに破壊されていた

「私が破壊したのよ、、、伊達にエテルの相棒していたわけじゃあいからね。でも、、、普通のを破壊するのが限界だった。気を付けてね。あの鎖に触れればそのままエテルの闇の感情を受けることになる。発狂死しかねないわ、、、鎖は物理的に破壊すればいいから」

アスタロトがそう説明すると

「、、、アスタロトさんはそれに耐えたんでしょう?母親から娘を奪うんです。それぐらいやってみせますよ!」

マカロンはそう言って鎖に触れた

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