憤怒の怒力

「っ?!」

(何この漆黒の闇は?!)

鎖に触ったマカロンを迎えたのは漆黒の重い闇であった

「これが、、、今のエテルちゃんが抱えている物」

マカロンは驚愕する

(鎖を破壊するって言ったって、、、そもそも今自分がどこにいるかわからない!)

そして

「っ!」

闇がマカロンを侵食する

「体が、、、いや魂その物を汚されてるんだ。エテルちゃんの闇が私を、、、一つになれるみたいで悪く無いけど、、、魔法での阻害、、、は、無理か。気合いだ!」

マカロンは足を進める

(感じろ、、、エテルちゃんの存在を)

エテルの存在を感じで進むべき道を探る

だが

「全部がエテルちゃんだからわからない」

闇そのものがエテルなのだ 感知は出来ない

「、、、どうする」

マカロンは頭を悩ませる

刻々と闇の侵食が進んでいく

「考えろ、、、お姉ちゃんならどうする?」

(お姉ちゃんなら探すんじゃなくて自分を中心にしてエテルちゃんを引き寄せる)

「そんな力は私には無い、、、カエデさんならどうする?」

(カエデさんなら確固たる大樹のような意思で進んで探し出す)

「そんな力私には無い」

マカロンは自身の尊敬する人ならどうするかを考える

「エレボスさんなら、、、エレボスさん?」

そしてエレボスのことを考えて

(何だ?何か今引っかかった、、、エレボスさんがマカロンちゃんの胸に突き刺さった鎖を破壊する手立てを、、、)

「胸、、、そうだ!!」

そして思い出す

「感じとる」

エテルと自分を繋ぐエテルの

「、、、見つけた」

そしてマカロンは歩き出す

「あの日私はエテルちゃんに迎えに来られる何もできないお姫様だった、、、でも、それじゃダメなんだ!私がエテルちゃんをお城から攫う王子様になるだ!その時に乗る白馬はエテルちゃんの胸にある!」

そしてたどり着いた漆黒の太く堅牢な鎖の前に

その鎖には初めてエテルとマカロンが出会い、そして別れた時に渡した青い宝石の付いたペンダントがあった






「ふふふ、、、死になさい」

1人の女性がエテルを見ていた

「お姉様、、、すいません。拠点潰されました」

その女性に1人の女学生がそう声を掛けた

「アレ相手は流石にね、、、まぁ、エテルはこれで死ぬ。子供を手にかけるのは気が引けるけど、、、貴方の存在は害悪すぎる。生きていること自体が罪なのよ」

女性はエテルを殺す事に罪悪感を覚えながらもそう呟く

「勇者の運命は結果の保障だけ、、、その道筋はどんなに歪でも予言の運命は変わらない」



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