他人
「なるほどなー」
新聞を読んだエレボスはそう呟いた
(俺国救ったんだもんな。そりゃー、こうもなるか)
「ご自身のお立場理解できましたか?」
監視がそう声を掛ける
「世論の評価は理解しましたよ、、、ところで教祖候補の立場ってどれくらい重いんだ?」
エレボスがそう聞くと
「まず現在、教祖候補は4名いらっしゃいます。まず教祖候補になる条件は神印を刻める力がある事ですね。そこから様々な観点から教祖への適性を測り最後にはの全教徒の投票で決まりますね」
「なるほど」
「そして立場の重さですが魔国からの重要度ですと大罪司教が直々に殺しに来るレベルで重いですね。エレボス様もお母様からお聞きになっていると思いますが現教皇様が前強欲の司教に襲撃されましたからね」
「あー、今の強欲司教の就任の演説を見たがあれはさっさと潰さないと絶対ヤバいだろうな。他の大罪司教と比べたらまだまだだが人を引き付けるいわゆるカリスマをとんでもなく高いレベルで持ってる」
エレボスはそう呟く
「そ、そうなんですか、、、あ、それで魔国以外での立場の重さですが候補になった時点でその国の王位継承権1位ですね」
「候補になった時点で?!!」
エレボスは驚愕する
(実績も何もないのにか?嘘だろ、、、)
「ええ。候補になった時点でですから何かしらの実績を挙げれば文字通り国一つを動かします。エレボス様は丁度この立場になりかけていますね。まー、ヤマト皇国は当然としてエーテル王国もメーテリア様のお子さんを助けたことで動かせかねませんね」
監視は末恐ろしいといった様子でそう言う
「めんどくさい立場だな」
「お母様と聖騎士団長の叔母様も昔同じことを言っていたそうですよ。本当はさっさと家出したかったけど今の教祖様が教祖になった最初の命令がお二人が残るようにと言う命令だったと言うのは有名な話です。お母様に至ってはベルムート家への潜入任務を終えてさっさと冒険者になろうとしていたらしいので出鼻を挫かれたと悔しがっていたと」
監視がそう話すと
「教祖さんなら母さんを止めれるのか、、、いっそうなこと逃げるの諦めてそっちのルート考えるか?」
エレボスはそう呟くのであった
{ということでハジメさん。魔法が使えない牢屋に放り込まれて多分明日には母さんが来ます。助けて}
{エレボス君。ベルフェゴールにもこんな雑な扱いしてないよな?}
ハジメは呆れた様子でそう念話を返す
{生まれてからの付き合いなのでベルが偉大だと分かっていてもね。なんか}
{こういう精神のやつの方が良さそうだな、、、魔法が使えないか。しかもタイムリミットもヤバいな。うーん}
ハジメは策を考える
そして
{分かった。魔法封印はどうにかしてやる。他は自力でやって}
そう返した
{ハジメ様ー!サンキュー}
{というか、囚われる時点で魔法使えなくなることぐらい考えなかったの?}
{ハジメ様が助けてくれると思ってた}
{よし!後でしばく}
こうしてエレボスはどうにか牢屋から逃走する手段を手に入れるのであった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます