ヘルメス邸にて
「ということで私も一緒に学園に行きます」
少女のその言葉に
「え?」
エテルは驚愕した
「メーテリア姉いいのか?」
ボルディアは少女の後ろに居た自身の姉であるメーテリア・ヘルメスにそう聞く
「ええ。最初にエテルちゃんがここに来た時も正直一緒に旅させても良いかなって思ったけど本人がまだ納得できてなさそうだから薦めなかったのよ」
「そして今はそれが無いからってことか」
メーテリアの言葉にボルディアがそう言うと
「いや?その点はマシにはなったけど解決してないわ」
メーテリアはエテルの方を見てそう言った
「っ!」
心当たりがありまくりのエテルは顔を引きつる
「それじゃなんで?」
ボルディアが分からないと言った様子でそう聞くと
「マカロンの成長のためよ。おんぶにだっこじゃなくて自分で考えて支えていくことができるからね」
メーテリアはそう答えた
「エテルちゃんが困ってるなら助けるよ!友達だし!」
マカロンはあのクソみたいな精神性のエクレアの妹とは思えない純粋な笑顔でそう言う
「っ!」
その純粋さにエテルは曇る
(私なんかがこんないい子に関わって良いのかな?)
そんなことを考えていると
「いいんだよ!」
マカロンがそう言ってエテルの手を握ってきた
「っ、、、なんでも私の考えてることがわかったの?」
エテルが恥ずかしそうにそう言うと
「え?あれ?なんでだろう?なんか頭にポワポワって浮かんで来た」
マカロンもなんでエテルの考えがわかったかがわからなかった
「、、、まさか」
それを見ていたジャンヌが何かに気づく
「マカロンちゃんの固有魔法ってなに?」
そしてマカロンにそう聞く
「私はまだ固有魔法に目覚めてませんね」
そしてマカロンがそう答えると
「なるほどそういう言うことか」
同じく後ろで見ていたバロラントがマカロンの身に起きたことを理解する
「固有魔法に目覚めたのか」
「はい」
「「え?!」」
エテルとマカロンは驚愕した
「流動支配か」
ボルディアは呟く
「いや?どうやってこれで私の心読んだんですか?」
エテルは首を傾げる
「だよね?」
マカロンも首を傾げる
「精神、感情の流れを呼んだんだと思う」
その2人にジャンヌが答えを示した
「「過大解釈にもほどが無い?!」」
エテルとマカロンはそう叫ぶが
「まー、固有魔法ってそんなものだし」
「そうだな」
エルピス姉妹はそんなもんだと流す
「エクレアの鏡之王みたいなぶっ壊れた能力じゃないと良いんだが」
そしてバロラントはそう呟くのであった
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