悪魔の噂

「ワ、ワァラク様を殺せる?はは、クラーケンは知能の低いモンスターですよ?総裁司教であられるワァラク様の方が圧倒的に強い!」

エレボスの言葉に司教が語気を荒げてそう言う

「そうか。じゃー、まぁ頑張れ」

エレボスはそう返してカエデの手を強引に引っ張った

「さ!行くぞ」

「あ、ああ」




「、、、あのガキ。何者だ?まぁいい。ワァラク様は総裁悪魔という爵位持ちでは最弱の悪魔と契約しているがご本人自体がかなりの強さを誇っている、、、あのガキの寿命も長くねえな」

2人を見送った司教は先ほどの口調を崩してそう言った





「お、おい!大丈夫なのか?あんなこと言って!」

カエデがそう言うと

「問題ない。9割9分9厘俺が勝てる」

エレボスははっきりとそう言った

「俺は総裁司教より2個も格上の伯爵司教を3年半前に倒してる」

「3年半前に?!え?そのとき何歳だったんだ?」

エレボスの発言にカエデは驚愕する

「8歳の時だな、、、あの時はマジで死ぬかと思った」

「そ、そうか」

カエデがそう少し驚いた声でそう言う すると

ざわざわ

「ん?」

「港の方で騒ぎ?」

最初にエレボスがたどり着いた港で人だかりができており騒ぎがあった

「行ってみるか」

「どうだな」

2人はそれが気になり人だかりに向かって行く




「号外だよ!号外だ!エーテル王国で大事件があったらしい!」

紙を持った男性がそう叫んでおり紙を配っていた

「号外?それも国外に関する号外ってどんな大規模の事件が?」

カエデは不思議がり紙を男性から1枚貰う

「、、、エーテル王国の貴族がアーデン魔国と繋がっていて友好国のセラフ神聖国って言う国がその貴族を断罪したって話みたいね。一家連座どころか召使も全員殺されたと」

「っ!」

エレボスはその紙を奪い取る

「、、、」


エーテル王国北を治めているベルムート家がアーデン魔国と何世代にもわたり強いつながりがありセラフ神聖国教皇直属部隊隊長フレデリカ・エルピス及び聖騎士部隊の第1・3部隊の一部が隊長を伴って進軍。ベルムート家は当主及び夫人とメイド10人全員を断罪。12人全員の死亡が確認された


(俺の家の話じゃねえか!というか過剰戦力だったんじゃないのか?フレデリカ1人いれば行けただろうに。そこの戦力を学園に居る姉さんに、、、そういえば姉さんは?!)

エレボスは続きを読む そして

「ぁ」

見てしまった

絶望的な真実を

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る