遠い未来と近い未来
またエレボス家の長女エリン・ベルムートについては同日同刻に聖騎士団の分隊がエリン・ベルムートが通っていたエーテル王立学園へ強襲を仕掛け殺害。しかし抵抗が激しく学園は焦土とかした。そのためエーテル王立学園は当分の間休校となった。またエリン・ベルムートの死体も消し飛んでしまったが殺害した聖騎士3名が死体の消失前に確認したため悪魔の使徒は聖なる剣に切り捨てられた
「、、、」
(ね、姉さん、、、死んだのか、、、死んだんだな)
エレボスの心は凪のように静かに絶望していた
(わかっていたことだ、、、生き残ってたらフレデリカの目的の一つである俺の出自を抹消することができなくなる。絶対に殺すための策を打つはずだ。生存率は0%、、、分かっていたんだ、、でもな。でもな!!)
「信じたくねぇよ」
思わずエレボスはそう呟いた
「どうしたんだ?」
その声を聴いたのかどうかは分からないがカエデが心配そうに声を掛ける
「いや、、、何でもない。それよりもこの街にはもう用は無いんだろ?ダイモンジ城に戻ろう」
そう言って馬を止めている場所へ向かう
「あ、ああ」
カエデもそれについて行くのであった
数時間後
ダイモンジ城
「お父様戻りました」
「おお。おかえり2人とも。結果はどうだった?」
「左目があと4日使えなくなりましたがサンモンジ領の全ての魔素病を患っていた人は全員治せました。よかった」
イブキの言葉にエレボスはそう返した
だがもちろん
「はぁ?!み、左目が4日使えない?!」
イブキはそう驚愕とする
「魔力が足りなそうだったのでちょっと代償を支払ったんですよ。別に失明したわけじゃないので大丈夫ですよ」
「いやいや!そう言う問題では、、、エレボス殿。頼むから自分の体も労わってくれ」
イブキはどこかあきらめた様子でそう言う
「はは、、、それよりもお母様は?」
「カエデ達と一緒にサクラを見ているよ」
「お母さまにも戻ったことの挨拶をしてきます。あ、これ瓦版です」
カエデは港で貰った紙をイブキに渡して部屋を出て行った
「ふむ、、、ん?ベルムート家が」
イブキは紙を読んでいく
「、、、この国の悪魔教団も掃討してくれるといいのだが」
「はは」
(フレデリカに来られたら流石に泣くぞ。それにしてもフレデリカは今どこにいるんだ?)
同刻 エーテル王国
クシュン
「エレボスが噂してるのかしら」
運よくフレデリカはヤマトと逆の方向であるヘルメス領へ向かっていた
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