演説

次の日

「というのが事の顛末だ。レラジェ院長は悪魔に体を乗っ取らかけていたがご自身の強靭な精神力によって1年の間耐え続けた。私ですらできるか怪しい、、、尊敬に値する行為だ。そして院長はもしものために秘密裏に私に助けを求めていた。本当なら私の力で悪魔を祓えればよかったのだが、、、私の力では侯爵悪魔を祓うことは出来なかった。そのことについては深く謝罪する、、、そして数日前のアリア・サタナエルの誕生日にレラジェ院長は自身の限界を察し私に手紙にとある依頼をしてきたうえで助けを求めた、、、そうして昨日、、、レラジェ院長は限界を迎えた。レラジェ院長は出来る限りの子供達を私に預け自身は自害しようとした。しかし町に現れた魔教司教によって自害する前に完全に悪魔によって乗っ取られた。しかしどうにか抵抗し悪魔が完全に発揮できないようにして眠りに付いた。悪魔はそのことを煩わしく思い己の能力で孤児院の全ての子供を生贄に自身を召喚しアリア・サタナエルの体を乗っ取ろうとした。そしてアリアを呼び出した。本来であればそれですべてが終わっていた。私も少し策を練っていて孤児院に向けて部隊を出したが何もなければ間に合わなかっただろう。だが!ヤマトからの旅人であったカエデ・サンモンジ殿が自らの命が危ぶまれるような状況であったにもかかわらず単身駆けつけアリア・サタナエルを助けた。そして2人の勇敢な精霊の力をあってなんと擬似的な侯爵悪魔を4人は打倒した。アリア・サタナエルにとっては自らの手で唯一の親を殺すことになるという地獄のような選択を選んだ。その後は皆が知る通りだ」

ビリアンは台の上に立ちそう声を張り上げそうことの顛末を話した

「さて!ここで皆に心配なことがあるだろう!孤児院の子供達が悪魔に乗っ取られないかだ。実際この街に来ていた子供達は異形の怪物となり果てた。今回は私が先手を打っていたため被害はゼロで済んだが次は分からないだろう。だが、安心してほしい。私達が全ての悪魔関連の種を排除した!この子達はもうただ親を失った子供達だ!皆はそんな子供達に糾弾の声を上げるのか?私は皆がそうではないこと願っている。どうか、、、どうか、、、の今までの経歴と人柄を信じて欲しい!!」

そしてビリアンがそう言えば

「「はい!!!」」

皆そう笑顔で言うのであった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る