冥界王

「エテル!」

ガチャ

駆け寄ったハジメより先に扉が閉まり消えた

「空間魔法だと?!クソがぁ!!!」

ハジメは怨嗟の声を上げた

「アスタロトの繋がりは、、、あるけど、現世じゃなくて悪魔界だけ。これはエテルとアスタロトの繋がりが切れてるってことになる。固有世界か、、、シャイン学園に固有世界の空間があるってことか」

しかし同時に状況を瞬時に理解して探る

{カタリナ!!!}

そして色欲の大罪司教に念話を掛ける

{な、なにハジメ?!}

いきなりの念話にカタリナは驚く

{エテルが攫われた。学園のどこかに居ることは分かってる!今学園だろ?!}

{っ!!!わかった!!ハジメも早く戻ってきて!!}

{ああ!!!学園の西側を頼む!俺は東側を探す}

しかし魔国の最古参同士瞬時に状況を共有し動き出す

「さて、、、」

(このカオストレントを倒さないとヤバい。だけど数分かかる。そんなロスは、、、でもここで見捨てるのはエテルに罪悪感を植え付けることに)

ハジメは暴走するカオストレントの対処を考える

だが

「ん?誰かがこっちに向かってきてる?」

ハジメはこちらに誰かが向かってきていることに気が付く

(なんでこんな場所に、、、しかもかなり早い。もうこっちに着く)

そんなことを考えているうちに

「お前、ソロモンか」

一人の少年が杖を構えてハジメの前に現れた

「僕は違う、、、豚ガキはさっき俺が倒した」

ハジメは誤解を解くためにそう言うと

「豚ガキ?ここに居るソロモンメンバーは9歳ぐらいの男の子、、、お前じゃねぇかよ」

「それは豚ガキが固有魔法かなんかで幼児化した姿よ、、、というかよく僕が男だって分かったな」

「、、、嘘はついてないようですね。疑ってすいません。あの化け物は俺が倒すのでおじいさんはそこに居てください」

少年はハジメが嘘をついていないことにを持ってハジメが見た目通りの年齢ではないと看破しそう呟く

「、、、あれに勝てるのか?」

「10秒あれば」

「は?」

(僕ですら数分かかるものを10秒で?!)

世界最強と自負のあるハジメは困惑する

だが

「王の名の元に我に従え」

少年がそう呟くと同時に

「グォー!!!!」

「っ?!」

カオストレントがみるみる枯れて行った

「魂を吸ってる?なるほど、、、そう言う固有魔法を持ってるのか」

(、、、ヤタガラスでもうまく見れない。1億の魂があの子の体に宿ってる、、、何者だ?)

そうハジメが考えている間に

「討伐完了」

カオストレントは死んだ

「それじゃー、おじいさん。もう会わないことを」

そして

「っ?!」

少年も消えた

「、、、何者?」

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