ソロモン

「あのヘルメスの小娘との付き合いから考えて子供の命が危機にさらされれば全力で守るよな」

エテルに守られた男の子は年に身わない落ち着いた口調でそう言う

「お前、、、何者だ?!」

目の前の男の子と同じ9歳ぐらいの肉体に戻ったエテルがそう聞くと

「我々はソロモン、、、クソみたいな神ではなく悪魔を信ずる偉大なるギルドだ」

男の子はそう返した

「あ、悪魔信仰?!」

{同士討ちじゃないのよ?!}

「私を殺す気だったら殺気に攻撃で殺せばいい、、、私を子供に変えて何の目的?」

「貴様を人質にヘルメスの次女をおびき出して殺すだけだ」

「っ!!」

(そんなことされるぐらいならここで!)

エテルは一切の躊躇なく舌を噛んで死のうとする

だが

ガキン

「危ない危ない、、、死なれたら困る」

「っ!」

(歯の間にナイフ挟まれた)

男の子は死なせなかった

「これ以上動かれるのも面倒だし、、、スリープ」

「っ!」

普段のエテルならばアスタロトの加護もあるうえそもそも自力で対抗できるが

(子供になったせいで自力じ、、、ゃ対抗できないし、アスタロト、、様との契約にも障害が出来てる、、、せいで、、、)

今のエテルでは対抗できずそのまま眠りについてしまった






「ふー、ギルドマスターも人使いが荒い。カオストレントまで使うなんてな。これ確か数千人の魂を禁忌魔法で合成した上で召喚した上位悪魔様を触媒にしたソロモンの切り札だろ。まぁ、そこまで重要な話ってことか。という過去の子供状態ももういいか」

男の子は魔法を解いて元の体に戻る

「うん」

男の子から元に戻った姿は肥えた豚のようなシャイン学生であった

「随分と男前じゃん」

その姿を見てとある少女が声をかける

「おいおい?皮肉か、、、え?」

そして少女を豚学生は知らなかった

「誰d

ザシュ ザシュ ザシュ ザシュ

「ぇ?」

そして豚学生は四肢が切り落とされた

「クソ豚が、、、僕の娘に手を出してまともに死ねるとおもうなよ?」

少女の名前は

「ハジメ・ツクヨミの処刑はフェルトのクソガキと互角だ」

「ギャァ!!!!!」

四肢を切り落とされた豚学生は発狂する

「ブヒブヒわめいて居ていいよ。ヤタガラスは全てを導く」

ハジメはエテルを片手間で治療しながら豚学生の記憶を読み取り黒幕を知ろうとする

だが

ジュワー

「っ!?溶けた?!」

突如豚学生の体が溶けだした

(体が消えたら読み取りできない!出来る限り読み取らないと!)

ハジメは解け切る前に出来る限り読み取る

そして

「母さんの学園内か」

ハジメが分かったのはシャイン学園の中に拠点があるということだけだった

「ギャァ?!!」

「っ?!こいつがカオストレントを操ってたのか、、、操者が消えて暴走したか。あれが暴れるのはマズいな。流石にあの再生力はちょっとメンドイな」

そんなことを考えながらハジメは

「術者が死んで子供化治ったか、、、ちょっと子供の姿見れて嬉しかったんだけどな」

そう言いながらエテルを抱きかかえようと振り向き

ガチャ

「え?」

エテルの寝そべる地面が扉に変わりエテルは扉の中に落ちていく姿が目に映った

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