エレボスVSベリアル 

「先手必勝!インフェルノ・スラッシュ」

エレボスがベリアルに切り掛かる

ガキン

「ベルフェゴールが居なくても普通にギルドが定めるBランクに匹敵するレベルね。悪魔無しマモ君と互角ね」

それをベリアルは軽く受け止めそう言う

「いくらなんでもあっさりし過ぎだろ、、、もう少しなんか無いのか?」

「僕の強さが最低でも王司教クラス。下手したら下位の大罪司教クラスの戦闘力持ってるって言ってたけど僕の戦闘力は実は一言で説明できる」

「何?」

「僕を倒したら大罪司教として十分な強さがあるって話が存在してるんだよ」

「なるほどな」

(つまりはほとんど大罪司教と同等の強さってことかよ!)

エレボスの顔が絶望に染まる

「さて一撃は受けてあげたんだ。ここからは潰しにかかるよ」

ベリアルはベルゼを肩に担いだままレイピアを構えた

そして

「ヘル・アリス・ストライク」

ドカン!!

「がぁ!!」

次の瞬間エレボスの右横腹と右腕が消し飛んだ

{マジかよ、、、バケモンだな}

エレボスはあまりの力の差に内心で引き笑いする

「ぐぅ」

「僕ながら惚れ惚れする完璧な峰打ちだな」

重傷を負わされたエレボスをベリアルが見下ろす

「、、、神よ」

「エレボス君なら祈る対象は悪魔じゃ無いの?」

ベリアルが怪訝そうにそう言う

「敵を穿つ神聖たる光は槍を」

「ん?」

「ジャスティス・ランス」

ドカン

「至近距離で神聖術式食らえば少しは効くだろ」

エレボスお得意の独り言からの詠唱によりベリアルは至近距離で神聖術式を喰らう

「よっと」

エレボスは横腹と片腕が消し飛んだ影響で体のバランスが取れなくなっていたがフレデリカによってしばかれまくったいた経験からエレボスはどうにか腹筋を駆使して立ち上がった

「今のうちにどうにか逃げ切れないか?」

そして逃走経路を探す だがエレボスは薄々理解はしていた

(今ので大ダメージを負ってるとは考えにくいな)

ベリアルがこの程度で潰せる訳ないということに

しかしエレボスは理解していなかった

「少し驚かせられたな」

「は?嘘だろ、、、」

(手から少し出血しただけだと?!)

「化け物かよ」

ベリアルの強さを

「違うよ」

「神聖術式の腕前があまりにも低い」

自身の神聖術式の腕前の低さに

「剣術も体術も魔法もその道の侯爵司教と遜色ないレベル。おそらく悪魔術式もそれと同等。でも神聖術式だけはセラフのただの騎士見習いと同等レベル。あまり鍛錬を積んでいなかったようだな」

「っ!」

(神聖術式なんて今まで使う方が無かったから練度が低かったのか!しくじった!)

エレボスは顔を顰める

「それじゃー、おやすみなさい。次目が覚めた時は牢屋で雁字搦めでしょうね」

ドガン!

「ガァ!」

エレボスの脳天にベリアルの踵落としが突き刺さりエレボスの意識は刈り取られた


こうしてエレボスとベリアルの初戦はお互いにニ発づつ攻撃するだけとなったがエレボスの攻撃は無効化され、ベリアルの攻撃は一撃一撃がエレボスを即戦闘不能に陥れるという絶望的な戦闘力の差を表すものであった

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