切り札

「さて」

(正直魔力量で考えたら俺の方が多いからな)

エレボスの素の魔力量は6000だが黒牙の魔力が加算され50万を軽く超えている

(このまま長期戦に持ち込めれば勝利の天秤はこちらに傾く)

エレボスはそう戦況を分析する

だが

(俺が勝つ分にはそれで良いが、、、)

周囲を少し見るとそこには

「死ね!」

「ぐあ!」

「悪魔様に栄光を!」

「がぁ!」

魔教師教と悪魔契約をした侍5000人近くが城下町に居た侍や町民を傷つけていく

(このままじゃ取り返しが付かなくなるな)

そう考えていると

「このままじゃ俺が押し負けるな」

ワァラクも自身がどんどん不利になる事を理解する

「だったら!」

するとワァラクは

「町民狙うか!」

町民やサムライ目掛けて炎や魔法を放った

ドカン!

「「きゃー!!」」

それは悪魔契約した侍達も巻き込んで多くの命を刈り取る

「てめぇ!」

「ほら次だ!」

ワァラクは次射を用意する

「っ!」

エレボスはその斜線上に入る

「おら!!」

「させるか!!ベル・テンペスト・インフェルノ!」

ドカン!!

そしてそれを切り裂いた

だが

「がぁ!」

相殺できずかなりのダメージを負ってしまった

「クソッタレ!」

(これはキツイな。この威力だと斬撃で破壊するとなると無傷じゃ済まないし、魔法でも詠唱が必要な上にそれを撃って相殺したら良くて大爆発、、、下手するとこっちの威力が高すぎてそのままぶち抜いちまう)

「そうなってもワァラクは回避出来るだろうしな」

エレボスはどうにかする策を考える

そして

「やるしか無いか」

とある方法を使うことへの覚悟を決めた

ビュン!

覚悟を決めたエレボスは

「アヤメ様」

2人の戦闘領域から少し離れた場所に居るアヤメの所まで移動する

「ど、どうされましたか?」

「まだ体の傷が痛むでしょうけど1つお願いが」

「なんですか。民か苦しんでいるのに王の私が動かないなんて許されません」

アヤメはそうエレボスの言葉に返す

「助かります。でしたら・・・を!」

「っ?!そんな事が可能なのですか?!」

エレボスの頼みを聞いてアヤメは絶句しそう聞き返す

「いけますよ!では、お願いしますね!」

エレボスははっきりとそう言いワァラクを見る

「これは切り札だったからあまり人の目に見せたく無いんだがな」

そう言うとエレボスの右目なら魔法陣が刻まれブラックエメラルドに光る、、、それもかなり激しく光り輝く

そして

「レギオン・オルギア」

そう唱えた

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