魔眼 オルギア・アイ

「レギオン・オルギア」

エレボスはそう言うとさらに

「悪魔契約者・殺 悪魔契約者以外・眠」

そう唱えた

「っ!」

(なんだこの悪寒!100年近く生きてきた人生でこんなヤバい悪寒は80年前に大罪司教の殺気を浴びた時だけだ、、、このガキが今からやることはそれに匹敵するのか?!)

ワァラクはエレボスが何をしようとしているかは一切わからない しかしエレボスの行動が想像をはるかに絶するほど恐ろしいことだと本能が理解する

「っ!させるか!!」

ワァラクはその未来が訪れさせないためにエレボスに襲い掛かる

だが

  それは

     遅かった

「がぁ!」

バタン

(な、なんだ、、、これ!全、、身の力が、、抜、、ける)

あと数歩というところで突如ワァラクは全身から力が抜けその場に崩れ落ちる

(ど、どう、、なって?)

そう思考することすらつらくなっているワァラクは何が起こったのかを分析しようとする 

そして気が付く

「あれ?」

(音が聞こえない?いや、火災で建物が焼け落ちる音や空気の音は聞こえる、、、が聞こえない)

この戦場にいるはずの350万人の声が一切聞こえないのだ

「ど、、どうなって」

力が入らない体をどうにか動かして周囲を見る

「はぁ?」

そして見てしまう

「た、倒れてる、、、全員倒れてる」

350万人、町民・侍・悪魔司教・悪魔信者関係なく全員が倒れているのだ

しかもワァラクと違い意識がない

そのことにワァラクが絶句していると

「うぉ。凄いな、、、魔眼の力を大規模魔法に組み込むとこんなおっそろしい光景が広がるのか」

エレボスが立ち上がってそう言う

「こ、これが旦那様の本気」

さらに隣に居たアヤメも立ち上がりそうエレボスの力に感嘆の声を漏らす

「だから旦那様じゃないって、、、ということでアヤメ様お願いします」

「はい」

アヤメはその場を離れた

「さて、、、ワァラクさんよ?どうだ、この状況は?

「どうだって、、、な、何をした!」

「何って全員眠らせただけだが?」

「350万人全員をか?!」

「ああ。すごいだろ」

「っ!こんなとんでもない事王司教でもなきゃできねえよ!!なんだこれ!」

ワァラクは絶叫してそう言う

「おいおい。でそんな叫ぶなよ」

「この程度?」

「ああ、、、来たな」

エレボスはそういうと笑みを浮かべた

「悪魔術式に人の魂を見る術式あったよな?俺に使ってみな」

「は?」

(なにが、、、ソウルック)

ワァラクは魂を見る術式を使う

「ぁぁぁぁ」

そして見てしまった

約5000個魂がエレボスの吸収されていているという光景を

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