千日手

(どうする?!)

ワァラクは焦る

(3年半前の時点でこいつは伯爵司教だったモラクスを倒してる。あの人は権能頼りの人だったから{魂の転移}だけ対処できるなら伯爵司教の中では1番弱い。だとしてもだ!その時のこいつは幼い子供の時に勝ってる。エレボスを見つけ次第、生け捕りにしろと教祖様直々のご命令だが、、、)

自分の置かれた状況を理解していると

「お前には死んでもらうぞ」

エレボスは黒牙を構えた

「っ!それはこっちのセリフだ、、、ここでお前を殺してこの国を落とす」

(生け捕りなんかやろうとしたら負ける可能性がある、、、アリス様には申し訳ないが)

2人はお互いに刀を構える

「「、、、」」

2人の間に沈黙が生まれる

「、、、っ!」

ビュン!

先に動いたのはエレボスだった

キン!

「速い!」

ワァラクは風を纏った黒牙を受け止めるがエレボスの刀の速さに驚く だが

「おいおい!受け止められるとは思ってたがここまであっさりと受け止められるとは思ってなかったな」

エレボスはエレボスでワァラクがあっさりと刀を受け止めた事に驚く

(こいつ、最初に会った時から薄々思ってが想像以上に戦闘技術が高いぞ!)

エレボスが、そう考えていると

「流石に真正面から戦うのはまずい。来い!」

ワァラクは2匹の竜を後ろに控えさせる

そして

「デュアルドラゴンブレス」

竜に爆炎を放たせる

「インフェルノ・ストーム」

エレボスも炎・風・闇の3属性同士使用の大技で迎え撃つ

ドカン!!

2人の攻撃がぶつかり爆発が起こる

その爆発を突っ切って

「ドラグーン・スラッシュ!」

ワァラクが切り掛かってくる

「投影刃」

キン

それをエレボスは受け流しそのままカウンターを打ち込もうとする だが

キン!

「っ!」

「あの状況でカウンター打ってくるとかマジかよ」

「あの体勢から足で刀受け止めてる方がマジかよ」

ワァラクは刀を足に力を纏わせて受け止めたのだ

「お互いがお互いの戦闘技術に舌を巻く事になるとは本来良いことなんだがな。こういう場合となると厄介極まりないな」

「悲しいことに同感だな。さっさとこの殺し合いを終わらせるとするか」

「ああ!」

2人は再び斬り合いに入る

キン! キン!

「グァ!」

「危ねぇ!」

ワァラクとその眷属の竜2匹の手数に押されるエレボスだが

ビュン!!

「なんだその自動回避?!」

ベルの風による力によって全ての攻撃は躱される

「おら!」

キン

エレボスの攻撃も防がれる

「「っ!」」

((攻め手が無い!))

2人とも攻撃できずの千日手状態になってしまった

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