エレボス・ベルムート
ガキン
「、、、え?」
アヤメは自身を凶刃が切り裂かずに目の前で何かがぶつかる音がしたことに驚き目を開ける するとそこには
「こ、これって、、、旦那様の刀」
エレボスの刀・黒牙が空中に浮いてワァラクの刀を受け止めていた
「は?!どうなって?!」
ワァラクが唖然としていると
ブォン!
刀を中心に人を1人囲えるほどの大きさの黒い竜巻が巻き起こる
そしてそれが消えると
「アヤメ様。今戻りました」
黒牙を握ったエレボスの姿があった
「旦那様!」
アヤメは涙を目からこぼす
「っ!こんなに傷ついて!」
アヤメが傷だらけなのを見てエレボスは駆けよると
「ベルフェゴーラ」
自身の固有魔法で治療する
「あ、ありがとうございます」
「いえ、、、にしても農民まで使って来るとはな200万ぐらいか?」
エレボスは周囲を見てそう言う
「悪魔契約をしているのは服装と装備からして司教3000に侍2000か」
そう冷静に状況を分析していると
「どうやって」
「ん?」
「どうやってここまで来た?!拠点に刻んでいた術式が壊れたのは約1時間前だ。その場にお前が居たのは分かってる。どうやって1時間でこの距離を来た?!」
ワァラクが半狂乱になってそう聞いてきた
「ああ、、、アヤメ様。今から話す話は誰にも言わないでくださいね」
「え?はい」
「簡単な話だよ。自分の肉体を魂化させてこの刀に同化させて飛んで来たんだ。形状や質量の問題で普通に飛ぶよりも格段に速く移動できたんだ」
「「なっ!」」
その発言に2人は驚く 特に
「ちょ、ちょっと待て、、、そんな魔法存在するのか?お前の固有魔法は回復と解呪の魔法だ、、、つまりそれはただの魔法。ど、どうやって」
100年以上生きているワァラクはその魔法に驚愕する
「、、、この魔法の名前はスプライゼーション。闇魔法の超上位魔法だよ」
そしてエレボスは種を明かした
「は?」
{闇魔法}この単語を聞いたワァラクは唖然とする
「や、闇魔法って適性を持つのは世界に2.3人いるかどうかの破壊や狂気持った魂に強大な因果を持っている者のみが適性を持つ力、、、大罪司教様達が悪魔様のお力で行使する以外に方法は、、、お、お前何者だ?」
「俺の名前か、、、」
エレボスは少し考えると
「俺の名前はエレボス、、、エレボス・ベルムートだよ」
本当の名前を名乗った
「え、エレボスって、、、それにベルムートだと。お前まさか、、、三年前伯爵司教単独で討伐した、、、あの!」
(いや!ベルムート家ってことは筋があまりにも通ってる!3年前俺が計画したヘルメス家の長女誘拐はベルムート家で雇った夜盗との連絡が取れなくなった)
自身が行った行動が今のエレボスの言葉を証明する最大の証拠となってしまった
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