エレボス 収監

ガチャン

「ということでひとまずフレデリカが来るまでここで過ごしてもらうから」

「最後にあんな感動的な話をして!結局捕らえるのかよ!!」

エレボスは最上階から一気に下層の客室に叩き込まれた 

しかも

「隷属の呪印。自分より力の弱い人間を支配する魔法でね禁忌呪文の一つよ。これがある限りはどこに逃げても貴方を捕捉できるし、戻ってくるように命令がどんな場所にいても出来る」

とんでもない魔法を掛けられてしまい逃げることが出来なくなってしまったのだ

「まー、この街を出れない命令を掛けてあるからそもそも逃げれないけどね」

「あの話的に俺を助けてくれる感じじゃなかったんですか?!」

エレボスがそう言うと

「話した順番で私の心で多く占める考えよ。優先度ではないから気をつけてね」

フレイアはそう返した

「このクソエルフ!」

「フレデリカならクソババアだからまだマシね。食事は私とフラン、スモア、そしてエレボス君の4人で当分は取るとしよう。観光は好きにして構わないわ。お金は部屋に余るほど置いてあるから好きに使いなさい。それじゃー、夕食時に。いらない時はできる限りいらないと伝えてちょうだいね」

そうしてフレイアは踵を返す

「ま、待て!メル、ベルゼはどうした?!」

「あの司教なら逃げたわよ。エレボス君に見捨ててしまって済まないと伝えて欲しいとスモアに伝えてね」

そう言うとフレイアは出て行った



「メルトが俺を見捨てた、、、ってのは考えにくいな」

エレボスは先ほどのフレイアの言葉に対してそう考えた 何故ならば

(俺に自分の過去をあそこまで話した上に固有魔法の事も話している。少なくてもそれぐらいは信用されているはずだ。そうなると仮に俺を見捨ててその話を全て話される危険を無視するとは思えない)

「仮にメルトが本当に対処できないならそんなヤバい状態に追い込まれてるんだからそうなったらしょうがない」

そしてそう結論づけた

「となると俺はひとまず暇になったな」

(ハジメに鍛えてもらうか?でも俺に掛けられた魔法で妨害されたりしないよな?)

「聞いてみるか」

{ハジメー!}

エレボスはハジメに念話を飛ばす

{どうしたー?}

すると気楽そうな声でハジメから返答がくる

{それが

そしてエレボスはメルトの過去と固有魔法以外のこれまでの話を伝えた

{と言うことで時間ができたので特訓つけて欲しいんだけど呪印の問題大丈夫ってことよ。どう?}

そして呪印について問うと

{アウト。僕の世界に飛んだら捕捉されるし、解除したら怪しまれちゃう。と言うか遠隔解除するのは無理だから直接行きたいけど行った瞬間どう足掻いても僕の事がバレちゃう}

ハジメはそう答えた そして

{解決策は1つだ。エレボス君が自分の世界を作って僕がそっちに飛ぶ。それなら全てが丸く収まるしマイ・ワールド習得の意欲も湧くでしょ}

そう方針を出した



「ベルゼ、、、エレボスを頼んだぞ。エレボスは自分がどれくらい詰んでるか全く理解していない。お前次第なんだよ。」

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