4つの立場
「さて、、、そろそろ真面目な話をしましょうか」
「っ!はい」
談笑が終わり遂にエレボスとフレイアは話を始める
「まず1人の母親としては貴様を弟子に渡したい。我も1人の親としてあの子の気持ちもわかる。詳しい事情は知らないが悪魔教団に狙われているのであろう?束縛してでも安心できる環境に置きたいのは理解に容易い」
フレイアが王の覇気を出して言うと
「俺もそれは理解しています。でも流石に未来まで決められるのはお断りです。それに悪魔教団とは友好的な関係を築いていますから大丈夫です」
エレボスははっきりとそう返す
「なるほど。参考までに我の頭に入れておこう。次に女王としてだがこれも貴様を最終的には渡す。ただし渡す気など無い。セラフとの交渉材料に使わせてもらうわ。万が一出来なければ弟子との交渉に使わせてもらう」
「ガキ1人の為にセラフが動くわけない、
、、とも言えないか。俺の立場はどうやら教皇候補を上回るらしいからな。そう考えたら全然交渉のテーブルに付かせられるか」
エレボスは自身の立場の重さを理解しているので言い返せない
「容易でだろうよ。それに今回こちらが要求するものはあちらにとって内容はかなり頭を悩ませる物だろう難物では無い。むしろそれプラス弟子に何かしら出させよう、、、そうだな、我が娘と貴様とで婚姻関係結ばせるか」
「超軽いとは言え女性恐怖症なんですけど?」
「それは残念だ、、、そして次に世界の根幹を担っている立場としてだが、、、今すぐにでも貴様を殺したい」
「っ?!」
突然の言葉にエレボスは驚愕する
「貴様の存在は大き過ぎる。最適解は貴様をここで消すことに他ならない。我は恐れている。貴様が世界を滅ぼしかねない力を持っているから」
そんなエレボスにフレイアはそう告げる
「や、闇魔法のこと知ってたのか」
そしてエレボスが思わずそう言うと
「っ?!闇魔法?!貴方闇魔法の適正あふのか?!」
フレイアは驚愕した
「え?違うのか?となると悪魔契約の方だったか、、、やらかしたな」
エレボスがしまったと言う様子でそう言うと
「悪魔契約?!あ、貴方その歳で悪魔契約なんかしたの?!だ、大丈夫なの?!」
再びフレイアは驚愕し素でエレボスに心配の目を向ける
「え?これ以外に世界を滅ぼしかねない力って、、、なんだ?」
エレボスは困惑する
「、、、まさかに自覚していないとはな、ならよい。あの力は悪魔教団も神聖教会もまとめて消し飛びかねない」
フレイアは少し呆れた様子でそう言った
「最後に我個人の考えだが、、、我は貴様にはこのまま旅に出て欲しい。子は自由に羽ばたくべきであり、親の心配は子に関係がない物。政治の道具に子供を使うことは恥ずべき行為。世界を滅ぼしかねない力は使い方を間違えなければ良い方向だけに世界を変えらことができる。そして何より世界を旅することは楽しいものだ」
そして最後に笑顔を浮かべてそう言うのであった
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