エレボスとフレイア
「、、、ん?」
(なんか夢を見ていたような)
エレボスは目を覚ました 何か夢、、、のようなる物を見ていた気がする
「あれ?」
そしてエレボスは気がつく
「う、動けない?!」
自分が魔法の鎖で拘束されて動けないことに
「起きたようね」
すると前から声が掛けられる
「え?」
声の主を見てエレボスは驚く 母親であるフレデリカから何度か見せられた写真 自身の師匠だと言っていたエルフと同じ顔であった
つまりそれは
「エモクロア共和国女王、、、フレイヤ・エンディー?!」
大国エモクロア共和国の王フレイアその人であった
「思いの外起きるのが早かったな。流石はフレデリカの息子ね」
「か、母さんには色々と叩き込まれましたから、、、両足切断されたり」
「あら?随分と生温い指導ね。私がフレデリカ達を鍛えた時は四肢なんて簡単に消し飛ばしたし、文字通り何度か殺したのだけど」
「っ?!」
エレボスは絶句する
(母さんよりヤバい!)
「ところで、なんで俺は拘束されてるんだ?」
エレボスが自身を拘束している鎖を見ながらそう聞くと
「悪魔教団嫉妬大罪司教レヴィの副官を拘束することがそんな不思議かしら?」
フレイアはそう返した
「あ、いや、、、あれは普通に冗談」
「あの馬鹿弟子は息子に戦うことしか教えてないのかしら、、、普通に考えて殺されるわよ」
フレイアは呆れた様子でそう呟く
「まー、いいわ。改めて初めましてエレボス君。私はエモクロア共和国の建国者にして現女王、フレイア・エンディーよ。貴方からしてみればお母さんの師匠と言った方が良いわね」
そして自己紹介をした
「、、、俺はエレボス・エルピス。フレデリカ・エレボスの息子です。今は家出中です」
そしてエレボスも返すと
「しっかりと返せるなんて本当にあの子の息子?あの子とカグラはまさに悪ガキって感じでね礼儀やマナーがまるでなってなくて、、、」
フレイアはそう昔を懐かしむようにそう言った
「母さんが俺の教育したんですけど?」
「私が叩き込んだのよ。昔のあの子を貰ってくれそうな人、男でも女でも居なそうだったから私が暴力で従えて強制的に礼儀・マナー・家事・育児全部叩き込んだのよ。あの子昔はスープ一つ作れなかったんだから」
「へ、へー、、、」
(母さんにそんな過去が)
エレボスはあまりにも意外なフレデリカの過去に驚愕する
「、、、どうやらあの子はちゃんとお母さん出来ていたみたいね」
そんなエレボスの表情を見てフレイアは嬉しそうにそういうのであった
「それは自信を持ってはいと言えますよ。まー、愛が重いのと束縛癖が凄いのが気になりますが」
「あの子がねー、、、人間変わるものね」
フレイアの目は間違いなく慈愛に満ち溢れていた
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