超バカと馬鹿っと馬鹿、、、

「はー、どんだけ登らされるんだよ」

神樹を登ったエレボスはそう呟く

(多分ここ標高1000mはあるぞ)

そんな高い場所まで徒歩で登ったエレボスは流石に少し息が切れていた

「豪華な門だな」

そしてエレボスは女王の間の前に辿り着いた

(流石に緊張するな)

いくら母親の師匠という自身と無関係では無いがその相手の大きさにエレボスは緊張は隠せない

「、、、何をしてるの?」

「ギャー!!!」

突然背後から声を掛けられてエレボスは絶叫する

「っ!驚かせてしまいましたね。失礼しました」

「い、いえ」

声の主の方向を見るとそこには薄緑の美しいショートヘアの美少女が居た

「貴方初めて見るわね?新しい方かしら?」

少女はどこか気品のある喋り方でエレボスにそう問う

「えっと、」

(緑髪にこの気品、、、なるほど)

エレボスは少し考えると

「申し遅れました。私は悪魔教団嫉妬大罪司教レヴィ様の副官を務めていますエリンと申します。王女様」

元貴族の高貴さを出してそう言う

(王女様に少しイタズラしてやろ)

エレボスはまだまだ子供(前世の記憶無いから子供!)なのでいたずら心が働いてしまった

「はっ?!」

そしてイタズラは成功したようだ

少女、、、エモクロア共和国王女フラン・エンディーは絶句し驚愕する

そして

「ゼロ・ストーム!!

「え?」

ドカン!!!!

フランの大魔法がエレボスに直撃する

(や、やべぇ、、、悪質すぎた。し、死ぬ、、、マジで死ぬ)

エレボスはふざけ過ぎたと反省すると共にかなり真面目に死に直面する

(や、やばい、、、い、意識が、、、無くなる)

そしてエレボスの意識は闇に沈んでいくのであった




エレボスがバカをやらかした同刻

「この子、、、すごいな」

少年は純粋な驚愕に目を染める

「い、命だけは!!」

幼い男の子は恐怖に顔が染まる、、、演技をしていた

「悪いが俺の固有魔法は人の感情を覗かことができる。君は恐怖なんて感じでない。そもそも君は死というものに対して何も思っていない」

そんな男の子に少年はそう言う

「、、、こんな人生生きてても死んでてもあまり変わらない。もしかしたら何かが変わるかもだけど夢を持つことはその夢に囚われることだから俺は夢を持たない」

そして男の子は諦めたようにそう呟く

「俺はそうは思わないな。夢という牢屋に心が囚われたとしてもそれはそれでいいと思う、、、俺は敵対してきた奴には死をプレゼントすると決めてるが興が乗った。今何か夢を考えてみろ。それによっちゃ生かしてやるよ」

「、、、夢を見るには夢を見るための材料が無いと無理だよ。だから俺は夢を考えられない」

「そうか。だったら俺についてこい!」



「、、、ん?」

ハジメは目を覚ました

(懐かしい夢を見たな)

「そう言えばベルゼにこの質問をした時あいつは、、、エレボス。お前はどうする?」

そしてエモクロアの方を見るのであった

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