物語は進む

「ん?ベルゼ何か女王について知ってるのか?」

メルトの様子を見てエレボスがそう聞くと

「詳しくは言えないが、、、そうだな一言で言うなら人間到達できる最高峰って感じだな」

メルトはそう返した

すると

「ふふふ」

「何がおかしいんだ?スモア」

スモアがおかしいそうに笑う

「いえ、、ふふ。それよりもエレボス君。この神樹の最上部に行ってきなさい。そこで女王様が待っているわよ?」

それにスモアは答えずにエレボスにそう告げた

「っ!女王が?!」

「ええ。色々と国とかの問題もあるけど普通に弟子の息子と話してみたいんだって」

「なるほど」

エレボスは

(本当か?俺とメルトを分断する為なんじゃ)

ふと疑問に思ってしまう

今のエレボスは非常に弱い メルトが居なければあっさりと捕まってしまうだろう

だが

「行ってこいよ」

メルトがそう言う

「え?」

「多分女王様は本当にただ話したいだけだろうから大丈夫だ。それに、、、俺もこいつと一度お互いの状況を話したい」

メルトはスモアを見つめてそう言った

「私、ただの小娘なんですけどね?」

そんな視線にスモアはそう呟いた




「女王様のお呼び出しとはな、、、穏便に行きたかったんだが」

エレボスは神樹の最上階を目指しながらそう呟く

(なんか流れがおかしい。いや、何もおかしく無い。でも嫌な予感というよりも)

そして

「様々な悪意がこの神樹を中心に廻ってる」

そう感じるのであった

(なんだ?俺みたいな経験の無い未熟なガキでも分かるほど強大なナニかが迫ってるのか?)

自身の弱さをこの国に入って理解したエレボスは的確にこの街に迫る悪意を感じ取ったいた

そしてその先に待つについても察していた

「まー、今の俺には到底何も出来ないだろうけど」

ただ一つだけ理解できていなかったのは自分が持つ最大の武器についてだった

それはベルとの契約よりも人を支配することができる

それは闇魔法よりも禁忌の力である

そんな最強の武器をエレボスが振るった時


ですら見通せない混沌を、反逆者も驚く王道を


そしてエレボスは超常の生物と出会う。それはある意味生まれた時から出逢う定めだったのであろう。しかし定めのまま会うときと旅をしたエレボスとではその対応は大きく違うものとなった




「クソッタレ!」

メルトはそう吐き捨てる

「その、、、諦めたら?」

そんなメルトにスモアがそう言う

「ハッピーエンドなんて創作の中だけよ。あるのはバットかトゥルーエンドだけだよ」

そしてそう付け加えるのであった

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