福音と脅し
「美味しい!」
「うまいな」
スモアの用意したマカロンとシフォンケーキはとてもおいしかった
「それで確認なんだけどエレボス君」
そしてスモアが少し真剣な表情でエレボスに問う
「君の隣に居る人ってもしかして、、、大罪司教だったりする?」
「、、、はい」
「、、、あのねぇ。大罪司教がどれほど危険な存在かわかってるの?」
エレボスの答えを聞いてスモアは頭を抱えそう言う
「正直全然わかりませんね。ボコボコにされた経験はありますけど被害については。まー、ちょっと特殊な総裁司教が国一つ落としかけていたので国家崩壊級のヤバさなのかなー、とは」
「正解よ!そんな化け物をこんなところに連れ込んでるんじゃないわよ!」
「すいません!!でもこの人は今悪魔教団を裏切ってるので、、、大丈夫ですよ!」
エレボスは笑顔でそう言うが
(それが理由で大罪司教クラスが3人と大量の魔教司教が来そうなんだよなー)
内心はそんなことを考えていた
「はー、、、爆弾を持ち込むなよ」
それを察しているスモア時はため息を深く着いてそう呟く
「神樹の中に住めるのは女王の家系かそれに直接の仕える人間たちだけって言うのは知ってる?」
そしてそうエレボスに問う
「はい。さっきこのベルゼに」
「なら私が何かしらで女王の家系に仕える人間ってことはわかるわよね?」
「察してはいます」
「、、、私はこの国の王女であるフレン・ヱンディーの相談役兼唯一の友人なのよ」
「え?!」
エレボスはスモアの役割を聞いて絶句した
(めちゃクソ重要じゃねぇか!)
「つまり女王陛下に軽く会える人間の1人なのよ、、、それで私は女王陛下が2人に対してどう考えているかを知っている」
ゴクッ
エレボスは緊張で喉を鳴らす
「女王陛下はエレボス君のことを大罪司教から奪還しそのまま保護しようとしているわ。しかもエレボス君のお母さんからも守ることも考えてね」
「っ!」
「つまり、、、エレボス君については少なくてもあなたの意思を尊重することが女王陛下のご意向よ」
その言葉はエレボスにとって福音だった
「助かったー!!」
そして嬉しそうにそう叫んだ
「んなわけあるか」
しかしメルトがそう吐き捨てるように言った
「え?」
「あの冷酷非道な女王様がそんな優しいわけないだろ。スモアさんならわかると思うが冷酷非道ってのは精霊のことを言っているからな」
「、、、女王陛下はあなたのことを最悪殺そうとしていますよ?ここで敵対することはその道に進むことになりますよ」
スモアが殺気を込めてそう言う
「いいのか?問題になるぞ?」
ベルゼがそう脅し返すように返すと
「女王陛下ですよ?」
スモアは一言そう告げた
「っ!!」
そしてそれを聞いたメルトは顔を顰めた
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